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ダレカサイド淫魔設定:終わらない旅をする旅人 [淫魔側世界観]

【妖魔】
姿形は人間に近いが純血淫魔に似た薄青い肌、小さいが尖った耳、小さすぎる角、飛べない骨組みだけの羽等、固体によって千差万別だが何等かの奇形化を起こしており、何かと不完全で正に出来損ないという表現に合う。圧倒的な個体数の少なさからその存在を知る人間は未だ居らず、認識としても淫魔の変種、奇形、その程度。だがしかし、本来の存在はそれとは大きく掛け離れた物であって、淫魔とも人間とも半分とも違い、種族でもない。
彼らは全世界に男性固体一匹だけが常に存在し、その一匹が死ぬと世界中に存在する『淫魔の因子』を持った人間、もしくは半淫魔の内からランダムで選出された男性固体が強制的に妖魔と化す。これは淫魔と人間、両方の遺伝子情報を持った何かなら区別無く選出の可能性があり、淫魔の血が遠く薄れて人間に戻った人間でも対象内である。一度妖魔化すると二度と元の種族(人間、あるいは半淫魔)に戻る事は出来ない。
覚醒後の姿形は前出の通りに個体差があり、通常それが半淫魔であっても体色等には母体の血液の色が適応される為、幾ら淫魔覚醒をしようとも変化は無いが、妖魔化した場合は中途半端に変化を起こす。その場合は淫魔としての成長等は関係無く覚醒が起きた時に全ての部位が構築される。遺伝子その物を歪める変化は大変な苦痛を伴う為、この肉体の変化に付いて行く事が出来ず死亡する場合も多く、その場合はまた別の固体がランダムで選出される。
自己での精の生成が不可能なのは淫魔と同じで、彼らもまた人間の生命エネルギーである精気を喰らう為に人間と交わり、精気を吸い、栄養とする。しかし、彼らは半端な見かけ通りに共通して幻術を使用する事が出来ず、性交はほぼ強姦、幻術で相手の記憶と意識を書き換える事による証拠隠滅が不可能な為、性交を行った後はその地から速やかに逃げなければならない。こうした強制的な放浪生活を余儀なくされる妖魔だが、その精神限界までは人間のままな為、精神に異常を来す場合もある。
その性格や精神は妖魔に転じる以前と変わりは無く、淫魔や半淫魔と違って元が人間のケースもある為、自分のしている行為に罪悪感を感じて自虐的行動に出る固体が主。外見もまた精気によって若さや強靭な身体能力を保つ事は出来、人間を襲う為に常に美しい外見を保つのが常だが、心労やストレスで精気が不足していなくとも保てる年齢が若干高齢な場合もある。しかし、これは外見的な物だけであって、実質老いによる死や衰えは無い。時に淫魔以上に感情に全てが左右される部分もアリ、自分のしている行為=生殖行為を嫌えば、生殖機能さえ休眠してしまう。
精神的に追い詰められると死亡するのも淫魔と似通っているが、人間の要素によって退屈による死亡は出来ない、あるとするなら精神的苦痛による発狂。精に飢えれば強制的に肉体が動き、半無意識の内に人間を襲うが、妖魔は淫魔や変異種の悪魔より精の燃費が非常に悪く、相手を殺すまで吸精してしまう。半無意識の為、全身に精が満たされた後は意識が戻ってその間の記憶も戻る。暴走状態からの復帰後の戻った記憶による精神的ストレスは、本能によって処理されるので、どれだけ本人が死を望んでも発狂・死亡は無い。
同族という物が存在せず、同じ様に世界中に存在する淫魔からは純血淫魔と同じセンサーの反応を感じるらしい、これは妖魔流の一種の擬態に近く、面と向って出会えば相手は異種に対して嫌悪感や奇異の感情を持つ事が大半。濃い血を引いた淫魔程その違和感を強く感じるらしく、上位淫魔に至っては存在その物を許さない程で、激しい攻撃を加える場合も多い。場合によっては死に至るまで攻撃を与えられ、殺害を目的とした行動を取られる事もあるが、後述の理由によって外傷によって死ぬ事はほぼ無いに等しい。
特出すべきはその回復力だろう、通常の淫魔や半淫魔の治癒能力は人間の治癒能力から考えるなら遥かに優れているが、内臓へのダメージや火傷等、傷口か安定しない怪我は最低人間と同等の治癒能力しか持ち合わせない所、妖魔はそれを凌駕している。それは最早回復能力・治癒能力という言い方よりも再生能力と言って過言ではなく、内蔵の損傷は勿論、切り落とされた腕や吹き飛ばされた下半身、抉り取られた心臓、脳の1/3を失っても生存・再生が可能という怪物並である。しかし、故に精の燃費が悪く、それ程の大怪我をした際は殆どの精を使い果たしてしまう為、同時に我を失って暴走してしまう場合が多い。彼らの再生の様子は世にもおぞましいという。
なお、彼らもまた淫魔と交わっても子を残す事は出来ず、人間と交わる行為は子孫繁栄のでもあるとされるが、妖魔が人間と交わっても産まれてくる子供はベースとなった固体が人間だったとしてもただの半淫魔でしかなく、親の能力が遺伝する事も無く、妖魔の子供という物は存在しない。その点から考えると、覚醒というよりは『発症』、妖魔というのは遺伝子構造その物を歪める病を患った人間や半淫魔なのだろう。仮に病だったとして、治癒させる方法は無く、死体になってやっと元の体になるだけなのだが。
彼らは一定の条件を持った人間を本能的に探し続けているらしい。
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