SSブログ

兄犬:貴方が褒めてくれても私が納得出来ません [者]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・偵察部隊
・屋敷内管理

種族:人間

外見の差異:
・両性
・羽無し、腕は細く長いがまるで骨の様
・人間耳
・触覚無し

詳細:異端審問官の表の顔を担う双子の片割れ、派手好き見栄っ張り
人の影となり此の世の邪悪を打つ者共、それこそが神の代行人異端審問官、しかしこれらにも血の繋がりは無くても幾つも家が分かれる様に、彼らもまた表と裏に分かれる。人前に出て主で立った華々しい功績を残すべき人間と、土の中に潜りそれらを支える為に心血を注ぐ人間、いやらしい話だが、どれだけありがたい神の名前を唱えようとも、様は外界の一般社会も異端審問官の社会も大した代わりは無いのだ。所詮は人間、神を作り出したのも、その神の名を語るのも人間でしかない、だからこそ研鑚を隠す必要があり、二つに分かれる。
彼はそんな二つの内「表に立つべき」と判断された人間、数々の偽物英雄の嘘をスッパ抜く……これは彼が有能だったというよりは、彼自身が非常に自己主張の激しい陶酔屋であった事が理由で、表沙汰にして「それらしい」言動を見事にしてみせる事が主な理由だ。つまり彼がするべき事は「大衆が最も望むべき神の裁定者、異端審問官」の姿を一生演じ続ける事なのだが、本人は選ばれた理由の通りにかなりのカッコマンなので特に苦痛では無く、寧ろそんな自分を誇りに思っている。自己愛が強いというよりは、自己顕示欲と虚栄心が強い、カッコ良く目立つ為ならそれこそ命を掛けて戦って何でもするという気迫の持ち主であり、正に生粋の目立ちたがり屋と呼ぶに相応しい。
しかし、どんな大記録も誰かが見ていなければ意味が無い、という事実から記録に残る様な事をするのは他人が見ている前だけ、普段はしがない屋敷内管理人の一人であって、適当な家事に精を出している。抜くところを抜くからやれる事もやれる、という事らしいが、オフの時の彼はとても見れた物ではない。普段は服を着て誤魔化しているが腕にマヒを患っており、最もマヒの酷い指に至っては正直ナイフとスプーン以外はまともに持てない。本人曰く「ペンが持てるなら問題無い」、他人の功績を自分の物として発表する場合も多いので弁は立ち、即興で自分の嘘武勇伝を延々と続けるのも得意。
時々、どこからどこまでが自分のやった事だか分からなくなり、日課として付けている日記をチェックする、ヤバイ。他人の物を自分の物として書けるなら、逆に自分が他人に成り代わってメッセージの代筆をする事もあり、中々の重宝をされる暗い道のゴーストライター的な存在でもある。表の仕事ではないが、彼の筆圧はどう考えても弱い筈が他人の筆跡を真似るのが異様に上手く、書類や署名の偽装なんかもお手の物である。普段から異端審問官を演じているのだから、今更凡人の真似をするだなんてお手の物、手紙のやり取りだってコピーした人間の反応を完璧に真似て、五十年来の付き合いでも演技の物だとは気が付かせない。彼の偵察と情報はその為にある。
此処まで書いて恐ろしく泥臭い地に落ちたヒーロー、しかし、これもまたヒーローを作る為の努力であり、材料に天才を使っても作る奴は凡人。所詮は人間、努力が必要。

備考:
・偽名のライターとしての顔を2ダースは持っているらしい
・何かを持つ時は手首等で抱えて持つ
・自分の手が扱える専用のカメラ等を所有
・書いた物の内容はどんな些細な事でも全て覚えている
・弟との仲は険悪?



所属:異端審問官
・遠距離戦闘要員
・兵器管理

種族:人間

外見の差異:
・両性
・下半身は人間、やたらと白く長く細すぎる足
・人間耳
・触手無し

詳細:異端審問官の表の顔を担う双子の片割れ、控えめにみえて口喧しい
闇と影は違う、この異端審問官という立場が幾重にも分かれているというのなら、彼らが人間である限り闇と影の差は生まれ続ける。片割れの様に永遠の栄光を受けながら祝福されて生きる人間も居れば、一生暗闇の中から出る事も出来ずに光に怯えて暮らす人間も居る、彼は不運にも栄光を約束された人間になる事は出来なかったが、幸運にも闇の中を這いずり回る惨めな存在になる事は免れた。良く言えば中間地帯、悪く言えば宙ぶらりんの影という立場では何かの養分となるほか無い、よく言えば存在すら知られない闇よりはマシ、悪く言えばそれでも表舞台に上がれないのなら同じ事。
彼は精神的に表に立つには不出来且つ目に見えた異常があり、産まれた時から片割れとは同じ血と同じ皮を被っているというのに、未来はまた二つに裂けていた。本的に何事も常に及び腰ならぬ譲り腰、よほどの事ではなければ大体道を譲って自分は割を食う性格をしており、自分はこれから先の人生全て片割れの影として生きなければならない、という宿命じみた物を深く受け止めている。その深くを望まなく全てを奪い取りやすい気質こそが、一族の影たる由縁だとは本人は未だに知らないが、知ったところで別に対抗はしないだろう、彼は深くを望まない、今更表に出ても奇異の視線という太陽に焼かれて死んでしまうという事を良く知っている。
みすみす死ににはいかない、彼は深くを望まない、分相応の物だけがあればいい。産まれた時からマヒしたまま動かない足は、先となると最早感覚さえなく、膝の辺りから始まっている。車椅子に乗って出来る仕事は大きく限られており、大体は誰かがやり残した雑用、後始末、何時も変わらない単純作業、そんなもんだ。しかし彼の様な生身の雑用があってこそ世の中は上手く行くのであって、返り血を浴びたなら血なんて最初から無かった事にする存在があって初めて、絶対正義の御旗は守られる。実のところ、機械で出来る事は意外と少ない、細かい角の床掃除一つだって出来やしないのだから。分相応の仕事でいい、自分が満足出きているのなら臆病者と罵られてもいい、ただ自分達が平和なら。
そんな彼にとっては目立ちたがり屋で自分の正反対の性格をした兄の存在は奇妙でならない、同じ顔、同じ声、それだというのに栄光の中を行く兄は、自分は影であって対の存在ではなくなってしまったというのに、遠く離れても自分の裏側にこびり付いて離れない。しかし、彼にも兄と同じ、他人の肉声を真似るという特技がある。それは確かに聞いた時は普段の彼の声に少し癖がついた程度にしか感じられないが、機械はこの簡単な癖を読み取る事は出来ずに認証してしまう。本当に、機械と言うのは見かけに寄らず何も出来ない、その機械を何でも出来る様に作っている創造主こそが人間なのだから、劣って当然か。
夢も希望も無いただのヒラ社員、それでも彼が存在し続けるのは彼のような人間が「助けて!」と叫ばなければ、ヒーロー達はおまんまの食い下げだからである。

備考:
・声そのものは兄と同じ、最早『技』の一種である
・車椅子に何時も乗っているが、短時間なら膝で歩ける
・兄との仲は険悪?
タグ:黒双子
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。