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パチモン:昔語りをしよう、明けない夜を歩くもの達の [者]

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所属:異端審問官
・フリー

種族:人間

外見の差異:
・両性
・人間色肌、人間耳
・尻尾、触覚無し

詳細:異端審問官の稼ぎ頭、他とは違う一線を歩く夕焼けの三つ子
恨みがあるから悪魔になる事を選んだのか、悪魔だったから恨みを根強く持てたのか、昔々ある所にありふれた家庭でありふれた両親に育てられ育ったありふれた男が居た、彼は人並みに欲深で人並みに誠実で誰からも好かれる特技があった訳では無いので人並みの友人を持ち、普通の学校に通って普通の企業に勤める事になった。特に特出して取り上げる事も無いただの人間の人生、気がついてみると自分の人生には起伏が無かったなぁ、とかそんな事を思い出して笑ってしまうような、そんな平凡で笑ってしまえる人生を彼は日々送っていた。ああ、でも一度だけ黒ずくめのバンの中で泣いている女の子を助けて、実はそれが誘拐犯の車で……なんてこともあった、きっとこれが彼の人生のハイライトだろう。
そんな彼の人生の転機は彼が恋をしたことだった、相手はまた特出して書くことも無い少し人より綺麗で、それでいて男が好きな料理が上手なありふれた女、ただそれでも彼の中でそれは地殻変動の一つや二つ起きた所の騒ぎではない程の大騒ぎであって、毎日彼女を思う度に胸が苦しくなってしまったり、彼女にちょっと気にしてもらえた、飲み会の時に隣の席になれた、そんな事で一喜一憂できる片思いの素晴らしい時期。この時、彼は間違い無く幸せだった。そんな彼に気に掛けられている彼女もまた、実は彼の事が気になって仕方が無かった、誠実で誰にも優しくて父性の溢れる頼りがいのある男性、彼が一喜一憂するのと同時に彼女もまた一喜一憂している事に気が付くのはそう先ではない。
数年経って二人が結ばれて、更に数年経って二人の間に可愛い子供が出来て、また彼の人生は起伏の無い変凡な物に戻ってしまったが、彼は別に人並みの欲は持ち合わせていてゴットファー○ーを見た後はちょっとダンディな気分に浸ったりする男ではあったが、別に自分がそうなりたいとは本気で思った事は無いので、その辺りは釣り合いが取れていた。これからまた、今度は二人でゆっくり歳を取って平凡な一生がこれから先も続く、時々起伏がまた出来たりした時は孫が産まれた時かな。年齢にしては若干じじむさいが平凡な一生、その幸福な静寂をぶち破ったのは一本の電話のコール。『抵抗すれば射殺する』という異端審問所からの無情な宣告、彼も彼女もその子供も平凡な一生を望んでいたが、彼の向かいに住んでいる女は一大スペクタクルの方が見たかったのだ、自分の向かいに住んでいた人間が実は淫魔の奉仕者で、異端審問に掛けられるという一大スペクタクルが。
彼が次に目を明けた時に見たのは自分の千切れた両足、悲鳴をあげる前に喉を突いた血反吐と焼け付くような半顔の感覚、目の前のバラバラにされた肉隗の正体等は最早考えることもできない、彼は彼自身の痛み、自分の足を永遠に失ったその結果のみでただ叫んだ。その後かれは異端審問所から釈放される数少ない人減に選ばれ、運良く生きて帰る事が出来たが、それもまた悲劇でしかない。手も足もなく道に転がる事しか出来ない、一度異端審問で裁かれた人間なんて誰も助けやしない、誰からも見捨てられそのまま死を待つばかり。彼は悔しかった、あの時妻子が殺された憎しみよりも我が身の恐怖に気を取られて、それだけしか考えられなかった、自分は恐怖の虜だった、そのことが。立ち上がる事すら出来ない体に出来るのは憎しみを喰い絞める事だけ、何を憎めばいいのかすら解らない、自分を告発した人間を殺せばいいのか? 全てを奪い取った異端審問官を殺せばいいのか? 現況たる淫魔を殺せばいいのか? 憎しみが憎しみを呼び、自分が何者かなのさえ曖昧になった頃、彼の人生に三度目の奇運が舞い降りる。
憎しみに駆られた彼は何もかもを壊した、うずくまって大切な物を守る彼女を哀れと思うには、彼の泥はあまりにも出来上がっていた。異端審問官に異を唱える人間は多い、彼らはあまりにも古く罪を重ねすぎた、正義であると同時に彼らはあまりにも邪悪になりすぎたのだ。数年後、自分と同じ様に異端審問によって全てを失った人間は組織を結成、決起し、歴史市場稀に見る大暴動、そして自分の命を投げ打った4度の自爆テロ。天の玉座に座りきった異端審問官達と徹底抗戦の末に決起虚しく彼らは皆殺しにされ、捕らえられた人間は皆ま恐怖の虜となってしまったのだが、その分相手にも大量の死人を出してやった。黒い髪、青い目、褐色の肌、自分を殺す何者かが自分を八つ裂きにする刹那、彼は自分が最初から勝てない事なんて知っていた事を思い出す、彼は自分の全てをぶつけて『勝てない』ことを知って知りたかった、何もせずに死んだという事実だけは掻き消したかった。憎しみの前に泥と消えた思考の中、最後にそのまま蹴り殺してやろうとした異端審問官の女、彼女の腹を蹴った事に無責任な罪悪感を持ったまま、彼の翻弄される人生は幕を閉じる。
恨みがあるから悪魔になる事を選んだのか、悪魔だったから恨みを根強く持てたのか、これはありふれた絶対権力の齎した悲劇の物語。現実にあったからこそその先に続き、更なる悲劇に繋がる、悲しい悲しい物語。

備考:
・幼少期、延々と壁の一方向に向って歩き続けるという奇行を行っていた。
・特技は片割れ三人の変装、最早変装という域ではないが
・片割れ三人を入れれば六つ子だが、本人達はどちらかといえば意識した事が無い。

兄犬:貴方が褒めてくれても私が納得出来ません [者]

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所属:異端審問官
・偵察部隊
・屋敷内管理

種族:人間

外見の差異:
・両性
・羽無し、腕は細く長いがまるで骨の様
・人間耳
・触覚無し

詳細:異端審問官の表の顔を担う双子の片割れ、派手好き見栄っ張り
人の影となり此の世の邪悪を打つ者共、それこそが神の代行人異端審問官、しかしこれらにも血の繋がりは無くても幾つも家が分かれる様に、彼らもまた表と裏に分かれる。人前に出て主で立った華々しい功績を残すべき人間と、土の中に潜りそれらを支える為に心血を注ぐ人間、いやらしい話だが、どれだけありがたい神の名前を唱えようとも、様は外界の一般社会も異端審問官の社会も大した代わりは無いのだ。所詮は人間、神を作り出したのも、その神の名を語るのも人間でしかない、だからこそ研鑚を隠す必要があり、二つに分かれる。
彼はそんな二つの内「表に立つべき」と判断された人間、数々の偽物英雄の嘘をスッパ抜く……これは彼が有能だったというよりは、彼自身が非常に自己主張の激しい陶酔屋であった事が理由で、表沙汰にして「それらしい」言動を見事にしてみせる事が主な理由だ。つまり彼がするべき事は「大衆が最も望むべき神の裁定者、異端審問官」の姿を一生演じ続ける事なのだが、本人は選ばれた理由の通りにかなりのカッコマンなので特に苦痛では無く、寧ろそんな自分を誇りに思っている。自己愛が強いというよりは、自己顕示欲と虚栄心が強い、カッコ良く目立つ為ならそれこそ命を掛けて戦って何でもするという気迫の持ち主であり、正に生粋の目立ちたがり屋と呼ぶに相応しい。
しかし、どんな大記録も誰かが見ていなければ意味が無い、という事実から記録に残る様な事をするのは他人が見ている前だけ、普段はしがない屋敷内管理人の一人であって、適当な家事に精を出している。抜くところを抜くからやれる事もやれる、という事らしいが、オフの時の彼はとても見れた物ではない。普段は服を着て誤魔化しているが腕にマヒを患っており、最もマヒの酷い指に至っては正直ナイフとスプーン以外はまともに持てない。本人曰く「ペンが持てるなら問題無い」、他人の功績を自分の物として発表する場合も多いので弁は立ち、即興で自分の嘘武勇伝を延々と続けるのも得意。
時々、どこからどこまでが自分のやった事だか分からなくなり、日課として付けている日記をチェックする、ヤバイ。他人の物を自分の物として書けるなら、逆に自分が他人に成り代わってメッセージの代筆をする事もあり、中々の重宝をされる暗い道のゴーストライター的な存在でもある。表の仕事ではないが、彼の筆圧はどう考えても弱い筈が他人の筆跡を真似るのが異様に上手く、書類や署名の偽装なんかもお手の物である。普段から異端審問官を演じているのだから、今更凡人の真似をするだなんてお手の物、手紙のやり取りだってコピーした人間の反応を完璧に真似て、五十年来の付き合いでも演技の物だとは気が付かせない。彼の偵察と情報はその為にある。
此処まで書いて恐ろしく泥臭い地に落ちたヒーロー、しかし、これもまたヒーローを作る為の努力であり、材料に天才を使っても作る奴は凡人。所詮は人間、努力が必要。

備考:
・偽名のライターとしての顔を2ダースは持っているらしい
・何かを持つ時は手首等で抱えて持つ
・自分の手が扱える専用のカメラ等を所有
・書いた物の内容はどんな些細な事でも全て覚えている
・弟との仲は険悪?



所属:異端審問官
・遠距離戦闘要員
・兵器管理

種族:人間

外見の差異:
・両性
・下半身は人間、やたらと白く長く細すぎる足
・人間耳
・触手無し

詳細:異端審問官の表の顔を担う双子の片割れ、控えめにみえて口喧しい
闇と影は違う、この異端審問官という立場が幾重にも分かれているというのなら、彼らが人間である限り闇と影の差は生まれ続ける。片割れの様に永遠の栄光を受けながら祝福されて生きる人間も居れば、一生暗闇の中から出る事も出来ずに光に怯えて暮らす人間も居る、彼は不運にも栄光を約束された人間になる事は出来なかったが、幸運にも闇の中を這いずり回る惨めな存在になる事は免れた。良く言えば中間地帯、悪く言えば宙ぶらりんの影という立場では何かの養分となるほか無い、よく言えば存在すら知られない闇よりはマシ、悪く言えばそれでも表舞台に上がれないのなら同じ事。
彼は精神的に表に立つには不出来且つ目に見えた異常があり、産まれた時から片割れとは同じ血と同じ皮を被っているというのに、未来はまた二つに裂けていた。本的に何事も常に及び腰ならぬ譲り腰、よほどの事ではなければ大体道を譲って自分は割を食う性格をしており、自分はこれから先の人生全て片割れの影として生きなければならない、という宿命じみた物を深く受け止めている。その深くを望まなく全てを奪い取りやすい気質こそが、一族の影たる由縁だとは本人は未だに知らないが、知ったところで別に対抗はしないだろう、彼は深くを望まない、今更表に出ても奇異の視線という太陽に焼かれて死んでしまうという事を良く知っている。
みすみす死ににはいかない、彼は深くを望まない、分相応の物だけがあればいい。産まれた時からマヒしたまま動かない足は、先となると最早感覚さえなく、膝の辺りから始まっている。車椅子に乗って出来る仕事は大きく限られており、大体は誰かがやり残した雑用、後始末、何時も変わらない単純作業、そんなもんだ。しかし彼の様な生身の雑用があってこそ世の中は上手く行くのであって、返り血を浴びたなら血なんて最初から無かった事にする存在があって初めて、絶対正義の御旗は守られる。実のところ、機械で出来る事は意外と少ない、細かい角の床掃除一つだって出来やしないのだから。分相応の仕事でいい、自分が満足出きているのなら臆病者と罵られてもいい、ただ自分達が平和なら。
そんな彼にとっては目立ちたがり屋で自分の正反対の性格をした兄の存在は奇妙でならない、同じ顔、同じ声、それだというのに栄光の中を行く兄は、自分は影であって対の存在ではなくなってしまったというのに、遠く離れても自分の裏側にこびり付いて離れない。しかし、彼にも兄と同じ、他人の肉声を真似るという特技がある。それは確かに聞いた時は普段の彼の声に少し癖がついた程度にしか感じられないが、機械はこの簡単な癖を読み取る事は出来ずに認証してしまう。本当に、機械と言うのは見かけに寄らず何も出来ない、その機械を何でも出来る様に作っている創造主こそが人間なのだから、劣って当然か。
夢も希望も無いただのヒラ社員、それでも彼が存在し続けるのは彼のような人間が「助けて!」と叫ばなければ、ヒーロー達はおまんまの食い下げだからである。

備考:
・声そのものは兄と同じ、最早『技』の一種である
・車椅子に何時も乗っているが、短時間なら膝で歩ける
・兄との仲は険悪?
タグ:黒双子

薄命の者:えいのうらがわが [者]

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所属:異端審問官
・兵器管理
・拷問官

種族:人間

外見の差異:
・両性
・人間耳
・角はどちらも無し
・若干白目が青味掛かっている

詳細:体は子供、頭脳は悪魔。小悪魔じゃなくって本当に悪魔。
深き血には素晴らしい英雄が生まれることもあるが、異形の怪物が生まれてくることも、精神に異常を持った悪魔が生まれてくることもある。まるで天使の様な容姿、控えめで奥ゆかしい性格、それでいて芯は強く、幼いながらに男性が理想とする女性の条件を完全に満たしていた為、屋敷外に仕事に行くと幼児性愛者のファンが山の様に貢物を寄越したり、彼女を手に入れるだけが目的の無鉄砲な脅迫まである始末。そんな環境でありながら可憐な様子に引かれるらしく、多分、彼女がうんこしないと思っている人間はそれなりにいる。
しかし、本性は彼らが思っているよりも遥かに極悪、子供だから、だなんて補正が使えない程の悪意を内面に持っており、拷問官という職務に付いたのも元はといえば本人が拷問好きだったが故。本人は隠す気が無いのだが周りの人間が見ないのが悪い、普段は人に付いて行く以外は屋敷に出ずっぱりなのだが、唯一自分から向う先は収容施設、目的は勿論拷問や虐殺を楽しむ為。命令されて要請された以外の、完全なプライベートで行く辺りが彼女の業の深さに辺り、彼女の拷問は情報を引き出した後も相手をひたすら甚振る物が多く、精神の崩壊もさせない。正に地獄。
兵器の管理もまた趣味の一環として始めた物で、自分自身の体が虚弱だからこそ自分とは違い産まれた時から殺人の為に生まれてきた兵器を愛しており、一種の擬人化をして『彼ら』と呼ぶ。対して剣や槍等、武器類には手入れをする腕はあるがそこまで固執はせず、あくまで物として扱う。この差は彼女なりの殺戮の美学が関係しており、彼女にとっての理想的な殺戮は「自分も相手も負傷しながら血塗れになって返り血を浴びる」ような戦闘ではなく、「より多くの人間が無差別に攻撃され泣き叫ぶ様」ような戦争が好みななので、武器と兵器では勝手が違うと考えているのである。本当の意味で殺戮主義。
これだけなら彼女はただ憎むべき存在、だが、彼女もまた極悪ではあるが邪悪で忌むべき存在という訳ではなく、生物としての極限に立たされた人間がその極限対処にとして、それに『慣れる』か『楽しむ』かの二つに別れている内、彼女は自分の気が楽な方を選んだというだけである。本人の中では共存こそが第一という考えが纏まっており、どれだけ優れた能力も悪意も『共存』という一条件を満たせないだけでただの無駄に成り下がると考え、自分は周囲があってこそ存在できる事を自覚している彼女は、悪意の矛先は決して無差別にはしていない。
生物で今日まで絶滅を免れた生き物は能力に優れた物ではなく、環境へ適応し、共存を果たした物のみ。

備考:
・収容施設の拷問官には本性の一部分を知ってファンな奴もいる
・和服なのは「日本の女性は奥ゆかしいと聞いて」という、一種の教育方針の現れ
・兵器の類はピストルから細菌兵器まで、ぽちっと押すとミサイルの飛ぶボタンもあるよ
タグ:しろも

0013:せかいはこどものためにある [者]

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所属:異端審問官
・偵察隊
・半淫魔保護派医療部秘書

種族:人間

外見の差異:
・両性
・触角・羽無し
・人間耳
・というより、特性は全て人間

・ぷにぷにショタっ子

詳細:子供らしく子供らしくない、少々針の触れた子供
年齢からは考えられない程の忠誠心で命令には絶対的に服従し、今まで数々の無理難題を押し付けられた事があるが、それらの目的の遂行の為なら手段は選ばず全て遂行している。偵察隊としての仕事は主に空いての懐に潜り込む事が多く、ある時は部下として、ある時はただの子供として、通常の監視任務では観察不可能な裏の裏まで掘り返してくる為、非常に重宝する。まるで人の心の隙を直接覗き見て写し取ったかのような性格は、大人にとってとても都合が良く、可愛らしく見える子供。仮に彼の正体を知っていたとしても、彼の子供らしい仕草や言動等をずっと見続けていると、段々彼の事がただの無邪気な子供として思えなくなってその事もすっかり頭から抜けてしまう。それこそが狙いなのだが。
それだけ聞けばただの狡猾でいやらしい子供にか思えないが、勘違いしないで欲しい、彼自身は外見も幼いが中身も必要に応じて達観した面はあるがまた幼く、立場が立場というだけあって大人びた事を言うがそれでも年相応の面は多い、何かと詩的な事を好むただの子供なのだ。あるのは家族への思いと忠誠心、といっても寧ろこれは本質的にはただの家族愛に近い物であり、計略や打算といった部類の物が無い。だからこそ、彼はどうしても邪悪な物として拒む事が出来ない。その純粋さは本物だが、自分達以外の人には何かあるなら悪いが不幸になってもらおう、という方針もまた真実、邪悪では無いが良い物でもない。
現在は表向きは半淫魔保護派の人員支援として、裏の意味では監視員として付いた家族の秘書役として付いて回っているが、主に報告書を書くのは彼の仕事。保護機関内の人間とも適度に打ち解けており、基本的に余所者として嫌われる配属要因ではあるが、特に逆波が立つ事態にも陥ってはいない。更には保護を受ける半淫魔の子供達とはそれなりに仲が良く、愚痴を聞かされたりしているのだが、どんな話も親身になって尚且つ純粋で茶化したりせずに聞いてくれる彼は好評である。……人は無意識にこそ情報を漏らす物で、彼の情報収集は主にそういった内部の人間の人間模様の観察による物から算出され、その分が配分される研究資金等に大きく影響している。
異端審問官は淫魔に関係する組織の援助金の操作を行うことによってパワーバランスを整えているが、二つの組織があまりにも近くなったなら、必然的にどちらかが減らされ、片方が余計に権力を持たないようにされる。自分が情報を外へ流している事を隠蔽する事もまた得意で、最近では表立って半淫魔保護派に関わるもう片方の影に隠れながら、そちらを悪評の避雷針とすることによって、自分からの注意を完全に失わせている。現在彼の通った道で彼の正体に気が付いた人間はほぼ居なく、最も近く気が付いた人間も流石に全ての情報工作を彼がやっているとは夢にも思えず、結果的には「彼もまた悪巧みをしている一人」という漠然とした物としてしか認識できてはいない。ある意味最重要人物。
賢い事が子供らしくない条件なら彼は子供らしくないのだろうし、家族思いな事が子供らしい事なら彼は子供らしい。天使や悪魔と例えるより妖精の様な子供。

備考:
・好きな物は大切な人達とプリンとポ○モ○(逆にそれ以外の物への執着が薄い)
・産まれ育ちは漠然としているが、表への参入は近年
・昔は大人になったら空が飛べる様になると思っていたらしい
・実はこう見えて人間の好き嫌いは多い

虚の者:まつろわぬ…… [者]

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所属:異端審問官
・偵察部隊

種族:人間

外見の差異:
・両性
・左目は眼帯
・全身浮いた血管だらけ

詳細:目が死んでいる、どこか宙を見ている、常に眠そう、と三拍子揃ったぷーんぷーん
一度は滅び去った異端審問官、異端審問を執り行う事が出来るのは彼ら一握りとはいえ、他国にも血統の繋がらない異端審問官は現在存在する。そういった異端審問官同士の仲は国同士の仲が悪いようにとても良いとはいえる物ではなく、口を出せば最早千の口論をした所で解決には至らない為、いっその事で互いの事は全くの不可侵状態にする取り決めとなった。だが、古く深き血のなんと強欲な事か、当時十歳だった現当主はそれを物の見事なまでに当日に破って他国の監視を始めた。それ以来彼らの様な偵察部隊が表向き他組織や、敵の監視を目的として発足された。
彼はその偵察部隊の部隊長を勤める人間であって、普段は訊いた人間皆怒りを露にすること間違い無い毒舌を吐き散らすだけだが、虚空だけを見た虚ろな目は常に他国組織の動向を監視しており、彼の前では何人もプライバシー等ありはしないのだ。周りの家族達の情報もまた彼の手中にあると言ってもおかしくなく、監視の目は風呂場にまである為、何かのサイズやら色まで熟知される状態。そんな状態で周りが不服を申し立てないのは、周りの人間にほぼ羞恥心が皆無な事と、彼自身があまりでしゃばりな性格をしていないからだろう。といっても、相手が自分に対して挑発的なら使ってやるが、情報は最大の剣。
情報は最大の武器であり、防護でもある財産、というのを地でいくが、本人はあまりその事に執着していない節があり、嫌な情報を撒かれそうなら相手を殺してやれば良い、という最強実力主義な考えを持つ。これは彼が幼い頃兄役として面倒を見てくれていた家族の名残であって、彼もまた心底そう思っている。考えから写し取ったという事は、少なくともその約一名はそう思っている訳で、犯人を追い詰めて「犯人はお前だ」、と指差した所でそのまま崖から落とされては意味が無い、更には秘密等、知っている人間を皆殺しにしてやれば簡単に無かった事に出来るのだから、本当に知られたくない事ならとうの昔に消している筈。
他国情勢を影から監視するだけあって、その情報量は豊富というレベルではなく、ものの5秒で某国大統領に公式にされていない妾が何人居て、更には隠し子の人数や誰が誰を産んだ、その子供達が何をして現在何処の刑務所に放り込まれているのか…等のいやらしい領域まで引き出す事が出来る。時折兼任した拷問官としての役割も負っているが、コチラは主に収容施設内での情報を吐かせる為の物を多く請け負い、そのただ情報を得る事だけが目的の無感情で無機質な、それこそ拷問具とさして変わり無い硬質で機械の様な様な有り様は、熟練の拷問官も身の毛がよだつ程だという。
情報は得て利用する力を持っていてこそ始めて意味となる。

備考:
・眼帯の下は目玉が飛び出た物を切り落とした状態になっている
・技術開発もそこそこイケる
・知識だけなら何にも負けないが、出来るか否かは別問題

氷室の者:捕まえられないスレスレの物を選ぶ [者]

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所属:異端審問官
・物資運搬

種族:人間

外見の差異:
・両性
・喉や手足のチューブ部分は黒く変色した肌
・機械部分、刻印は無し
・人間耳

詳細:ド忘れが激しい記憶障害、一度忘れた事は二度と思い出せない
純血主義者の濃い血を体に流すだけあって身体的異常をも持ちやすく、肉体的・精神的に何等かの障害を負った人間は多いが、その道を外れた連中の中でも輪を掛けて酷い病を患ったのが彼。文字通りにトリ頭、三歩歩けば物忘れ、二歩歩いても物忘れ、一歩目でさっき何を忘れたのかを思い出そうとして二歩目で忘れる。過大表現ともとれるが彼が本気を出せばこんなもの、心の底から忘れ去る事が多いので、回収不可能の場合が多い。
一方でかなり職務に忠実で一念のみに徹すると案外物忘れが収まっていたり、(覚えていると価値があると思った)人間の顔はあまり忘れたりしないので、物資運搬係として危険物の取り扱いを任される時もある。一念は忘れないというのは、いわば記憶の仕方であり、「運ぶ」に「~を」「~で」と、付けるのではなく「邪魔は消してでも指定の場所へ運べ」と教える事が大切で、出来るだけ多くの出来事を圧縮して記憶させるので問題無い。簡単な所、端から消えて行くメールボックスの様な物、圧縮が必要、プログラムにそっくり。
そういった「命令」を受けることが多かった為、持ち前の思い込みの激しさで命令されたと思い込み、高いプライドで威嚇をしてくる時があるが飴でも与えておけば問題は無い……様に見えるが、実は日常生活に置いての、要所節立った記憶が無い面では一般人よりかなり物忘れが激しい程度に収まる為、触らぬ神に祟り無し、どちらにしても近付かない方が良い。人間には記憶のポケットの様な物がふり、日常的面は既に何度も起こっている為(重要と思わず)記憶し難く、忘れやすい。彼はその部分で記憶をしている。
目的の為なら不測の事態は全て切り捨てる冷酷さを持つが、実は彼自身はフェニミストな一面があり、敵ではなく自分に悪意的でもない女性は大切にする。あまりにも女性を大切にしすぎて、女性の心を理解するには如何すれば良いか、水物を追いかけ続けた結果が現在の姿。元々は両性の体といえど男性の人格を持っていたのだが、女性が皆平等に持つ母の心、という物を感じた結果、自分の将来に役に立つだろうと思って半端に女らしくなった。
が、中身は男、本人があまり意識していない事もあって口調以外は以前変わらず。

備考:
・何時も耳にイヤホンをしているが、これは常に自分の記憶や命令を優先順位別にリピートして、延々と聞き続けている物
・手足や喉の異常色は皮膚移植の結果

物の者:耳の無いロボット [者]

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所属:異端審問官
・書記
・伝令

種族:人間

外見の差異:
・両性
・人間耳、尻尾無し
・結晶化の代わりに半顔が鱗の様に硬化した皮膚に覆われている

詳細:攻撃を受けるのが大好きな参謀、大好きすぎるから自重しています。
瞬間記憶に優れ、ほんの小さな頃から何かと連れ出されては重要記録の書記を務め、あらゆる契約のを隅々に至るまで寸分狂い無く記録し続けていた。確かにその頃から技力は優れていたが、最も彼が買われたのはその責任感、重要な場に行けば行く程自分の肩には重い責任が圧し掛かり、失敗は自分を取り巻く全てに対して影響を与えてしまう。幼い頃から非常に責任感が強く、その責任が大切な家族に直結していて、自身、家族思いだった事こそが、彼が現職に付く一番の理由といえる。
当然ながら、多くの場数を踏み経験と知識を積んだ彼の判断能力は舌を巻く程の物に成長し、その後は参謀という立場に収まるが、本人は何度も言うが家族思いだったので自分からこれからも現職を続ける事を申し出、ついでに参謀としての判断能力から、情報の改組や隠蔽工作を目的とした部門での伝令となる。これだけでも三足の草鞋、更に現在まだ要請を受けたことが無いが実技教官としての資格もあり、役に立つ医療、更には屋敷内の管理、食料品の扱いなんかも出来る。しかし、万能ではなく全てが努力の賜物。
参謀という立場もあって表裏問わずに人脈は広く、その分使う顔も多いが、もし全ての職務を一度にこなさなければならなくなった時、彼は恐らく喜々として血反吐を吐きながら全ての職務をこなすだろう。そんな様子から彼が自分の事を「平気」と言っても、周り(特に外の人)がそれを取り下げようとする事態にもなり、相手が渋っていた契約をアッという間に終わらせて帰って来る事も多い。そう考えるなら、彼の献身はある種の拳銃かもしれない、人の良心に突きつける拳銃。どんな肩書きを持っていようと、相手も所詮は人間。
狂気の一族にあって心根は優しい為、話せば解る、自分に関する事限定で一回目は許してくれる、二回目も許してくれる、三度目になると怒られる、四度目になると産まれてきた事を後悔させられる。その優しさはある意味自分自身に対する自身に近く、自分に自信があるからこそ許せる、許して再び何かが起きた時も許せる。または、周りが巻き込まれても割りと平気だと信じているからでもあって、彼の生温い態度は家族への愛と一族への忠誠と誇りの証。ただし、家族に害を与えるなら容赦は無い、が、場合によっては許してくれる。
彼のやり方に型は無く、この臨機応変で自信に溢れた精神こそ、彼の参謀としての真骨頂。最も使役すべきは昨日からの味方ではなく、昨日までの敵、元々敵だった人間は認められようと必死になって働き、その分だけ小さくとも成果は上がる。賢く使おう、飴と鞭。

備考:
・普段は半顔をマスクで被っているが、その止め具はピアス
・出張M奴隷の仕事を不定期にやっている
タグ:ものもの

不思議の国:負け犬はどうして死なないの? [者]

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所属:異端審問官
・医療部
・情報管理部

種族:人間

外見の差異:
・両性
・釘、文字の羅列無し

詳細:可愛いは正義!を地で行くが、何かを履き違えているバニーボーイ
小さな子供にバニー衣装(尻尾、網タイツ付き)と、一見何処の風俗店かと間違える様な服装をしているが、不気味で微妙に凄味さえ感じさせる蛙顔の所為で、小さな子供が大好きな大人にすらウケ無い。本人はかなりの自意識過剰野朗であるが為に、周囲の視界的な意味での忠告に聞く耳も持たず、良い評価が一点でもあればそれだけを受け取って、その他の事は無かった事にしている。
自己愛が非常に強いだけあって、他人を虐げても何も感じない、というよりは、世界一可愛い自分の糧になれた方が幸せなのだと信じて疑わず、医療部としての実験や研究材料の確保等を容赦無く行う。基本は実動隊勤務が多い。本心から良心という物が存在しなく、あるのは強い自意識なので罪悪感という物は無く、自意識の底で「これは正しくない」と思わない限り、絶対に悔いる事が無い。
奇妙な外見はしているが一応は子供なので、対人間用の囮として使われる事も多く、そういった仕事が舞い込む事も多いので無力な演技をするのも得意。暗い道で子供が怯えて泣いていれば、例え良心からそれを助けようと思ったのではなかったとしても、相手は必ず自分に接触を取ろうとする。女と子供というのは、たったそれだけで男にとっては特別な存在感を表す。簡単に言えば、スケベ心を弄り回す。
異端審問官が誇る情報管理部の一員でもあり、毎日舞い込んでくる莫大な情報を整理を片手間としてやってしまう器用さもあり、実は他者への平等な気配りや数十のカメラを同時観察する等の事務が大得意だったりするのだが、本人曰く「地味だから嫌」。それでも仕事を任されればしぶしぶながらやる、仕事の出来栄えは本人の体調には比例するが、機嫌には比例しないので安心して任せられる。そういう所はキッチリ商売人。
萌えキャラになって猫の様に可愛がられて暮らしたいが、チヤホヤはされたくない。

備考:
・跳ねる生き物が好き
・飛ぶ動物は微妙
・妙な語尾は本人曰く「萌えキャラに必須」
・性根の悪さがそっくりな兄弟がいるが、当然の如く仲は悪い

廃棄物:一番重要なことは考えないに越した事無い [者]

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所属:異端審問官
・拷問官(というより、拷問動物)

種族:人間

外見の差異:
・両性
・特に無し

詳細:年齢すら窺い知れないとても人間とは思えない外見をした生き物
元々は地下に封じられ怪物の様な扱いをされていたが、解放後は広大な屋敷内の奥深く、客人も立ち入らない禁則区画内を歪んだ体で這いずって暮らしている。あまりにも壮絶な外見は見る者を誰であっても不快にさせ、長い間喋り方を忘れていた言葉は耳障りが悪く、どう考えても人を不快にさせる為に存在しているレベル。本人自分の事はとてもよく理解しているので、不用意に自分の姿を曝してややこしい事(自分が不快になる事)にしようとは思わない。
人間としての扱いを受けず暮らしていた頃は、戯れな死体の処理役として死肉を貪っていたが、そんな事は無くなった今でも拷問動物として尋問というよりは廃人化を目的とした陵辱を行う役であったりと、意識の問題であって職務は大して代わりが無い。ただし、後者の場合はきっちりと「職務」という立場があり、全社の様な花分見せしめの扱いを受ける事も無く、自由も許されており(禁則区画の外へ出ないのは本人の意思)本人は今の境遇にかなり満足している。
悪夢が具現化した様な容姿とは裏腹に、その知性は他の追随を許さず、知識も豊富。本人の自室には本人が自分の金で買った本のコレクションが多々収められ、主にオカルト関係の物が大半を占める。読むと死ぬ、なんて本が100以上はあるが、本人は買った本は絶対に四回は目を通す為、もう既に迷信である事は実証済み。映画やゲームなんかも大好きで、そちらもオカルト物が多い。曰く、オカルトはロマン。
自主的に情報処理部の職務の手伝いをする事もあり、実は一族内で最も情報部の仕事をしているのは彼だったりするが、半分以上は趣味でやっているに過ぎないので自分から名乗り出る事は無い。いざとなった時、何かの口実に使うつもりはあるらしいが。人格的には思慮深く思い込みが激しく、少々捻くれ物だが何かと年相応な面があったりと、実は同年代の子供と大して変わりは無い。
年齢すら窺い知れないとても人間とは思えない外見をした人間

備考:
・特技は速読
・適当な友達募集中、理想は強いが紙媒体を愛し、大切にする人間
タグ:モンスター

道化師の者:ルールは簡単、生まれたままに生きるだけ [者]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・拷問官

種族:人間

外見の差異:
・両性
・アンテナが無い
・羽無し
・人間耳

詳細:しましまが大好きだから相手もしましまにする、生粋の快楽主義者
先々代当主に仕えていた補佐の家系にあり、人脈の備わった家系でもあった為、幼少期から大体の事は好き勝手して暮らしていたが、彼はそれで満足しては居なかった。別に親の七光りが気に食わなかったわけではない、寧ろそれは自分の立場を確立する物として不可欠。自分自身の今後が気に食わなかった訳でもない、一生を生まれたまま生きられる事に何の不満がある。ただ一つあった不満は、自分がどれだけの栄光を勝ち取ろうとも、異端審問官という立場では世間からは個人が英雄として祭られる事は無く、ただ一族という単位で見られる事。
生粋の快楽主義者で稀代の喝采願望持ち、小さな頃から虫を殺して大人の元に持っていく等していたが、これは幼さ故の残虐性等ではない、彼にとっては虫ケラの死など虫ケラの死程度の価値しかない、肝心なのは大人がする反応、ある人間は嫌悪し、ある人間は理解あるフリをし、そういった反応を見て楽しむ事が小さな頃から大好きだった。観客があってこその人生、そう考えて常に好き勝手を、それでいて他人を不快にさせる事に関しては子供とは思えない程の狡猾さを持って。
そんな彼は自分が大人に近付いても変わらず、生まれたままに生きていた、異端審問官としての職に就いた後も幼い頃からの行動から拷問官となり、彼はその仕事を楽しみながら従事する事になる。血も凍る様な拷問は彼にとっての一種の喝采に近い、種無しの手品をして見せれば叫びが飛ぶ、スターも拷問官も何も変わりはしない。苛めて楽しむなら人間も淫魔も変わりは無い、だって千切れば叫ぶ、切れば死ぬ、見た人間は嫌悪を露にする、それの何処に差がある?
無実の罪に喘ぎ神の慈悲を求める人間にはとても不幸な知らせだが、彼は地下深くの拷問部屋、そして収容施設にて彼は知らず知らす本当の意味でのマジシャンとなった。相手の体を『二度と元に戻らなくする』痛覚の限界を知り尽くした拷問は人の精神には強力。どんな事にも観客が居た方が良い、どんな事にも観客を欲しがる、だって誰も見ていなかったらどんなに素晴らしい事をしてみせても誰も解らない、誰も褒めてくれないじゃないか。喝采のためなら何でもするよ。人殺しでも。

備考:
・将来の夢は【しましまと結婚する】
・種族同士の価値観等、そんな物を考えたことすらない
・拷問官という事もあり、免許は無いとはいえ優れた医療技術を体得している
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