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砂の天秤 [一族以外]

頻繁に登場するモブっ子の淫魔側設定です。
(とても多い)





苗字:フラグメント[fragment]


【淫魔】


忘我の頤、酔生夢死の頤、破裂の頤、極楽郷の頤の4人と結婚しました。
『イェニー』〔Jenni〕 45歳(外見年齢20~22歳)♀  愛称:にー

備考:ユリアーナの母、淫魔は余程のことが無い限り一度固定された外見が変わる事ないが、それでも一児の母とは思えない可愛らしさ&愛らしさ、セクシぃー、しぇくしぃー。
ただ外見のみ可愛いだけではなく、母親としての母性等も持ち合わせており、通常は子を産んだら産み捨てる(ハイの元に捨てに行くか)のがあたりまえな淫魔の中ではちょくちょく娘の様子を見に来ていたり、精を与えたり、託児所として預けながら育てていた。
良い意味で童心を忘れていない為、子供に好かれる、子供以外にも好かれる。娘の友達は私の友達。子供だからといってバカにしない、見下さない、解らない事があることを煩わしく思わない、自分も昔は子供だったのだから。
性格は勿論、何をしなくても全てが自然と人を惹き付ける魅力があり、他人の痛みを理解する事が出来る心根に傷付いた人間は擦り寄う。幸せを理解出来ない人間には甘えに見えるかもしれないが、彼女の包み込む愛は確かに人の救いになっている。
珍しい物が好き。集めるという意味だったり触るという意味だったり見るという意味だったり、まるごとの蛇の皮やただの石英、他から見れば何の価値の無いものでも本人の眼鏡に叶って「珍しい」と思ったなら、それは彼女の大切な宝物。
子供達の引っ越しの折で別れ別れになってしまった娘の事が心配で異端審問官の家に転がり込んできたが、やって来たその瞬間からとんとん拍子で婿が四人も出来てしまった。最初は戸惑っていたものの、バルベルとメルヒオルの話を聞いて速攻で慣れた。
娘と再会後は毎日同じ部屋で寝てる、とか。更には若い執事と仲良くしたり、その弟をからかって遊んだり、生きてるクッションをもふもふしたり、クッションのオマケを愛でたり、小さい頃に見た恐竜図鑑の恐竜人間っぽい何かを苛めたりして、日々ものすごくエンジョイしている模様。



『クリスタ』 〔Christa〕 16歳♀ 愛称:クリス

パパの事がどちらの意味でもとっても大好き、独り立ち済みの一人前。
小動物的な愛らしさ、無邪気で常にエネルギーに満ち溢れている。だが、その明るさを自分の中だけにずっと独り占めするのでは無く、行動を通して人に分け与え盛り上げる事が出来る、ナチュラル・ハイ。
本人に母はいなかったが、母親、という物を漠然とながら尊敬している、最近になって将来の夢に『お嫁さん』が書き加えられたらしい。ウエディングドレスより、ベールの方が気になる。
シたくなると人の頭に可愛いお胸をぽすん、と乗せる癖がある、シたくなくても忙しそうにしている人の頭につい乗せたくなるが、その度にセックスに発展する、勿論本人もまんざらでもない。



『ファビアン』 〔Fabian〕 14歳♂  愛称:ファビ

育ての親であるメルヒオルを心底尊敬している、ガラスの十四歳。無意識の内に憧れをなぞって言葉使い等を真似ているが、まだまだ子供
思春期らしく悩みは多い、「自分が外の世界を知ってしまえば今居る場所の事を忘れてしまうのではないか」等、出て行った切り戻って来ない仲間に自分を重ねてしまう。
鏡の前でポーズをとる、一番カッコ良く見える顔を捜す、何と無く「ククク……」と笑う、訳の解らない独り言を言う……淫魔といえど十四歳、人にバレると非常に恥ずかしい黒歴史を日々作っている。
最初こそ人間との共存を疑問視していたが、最近になって良い意味で自分の世界観が広がった事を徐々に自覚し始めている。言い方を変えるなら、覚悟を決めた。



『アルトリート』 〔Astrid〕 10歳♂  愛称:アルト

淫魔にしては若干気質が大人しい、綺麗な蝶が好き
多人数の会話では良く流される。それは人の話を最後まで聞いて、良く考えてから話すからであって、けっして押しが弱い訳では無い。寧ろ、蝶を追うなど暴走時の猛進さは目を見張る
悪戯はしたくなるが、やるとなると徹底的に仕掛けを作ったりし始めてしまい、最終的にはとても子供の手には負えない大作戦となり、何時の間にか考えるだけで満足。
ファビアン、ディートリヒとは年長の同性ということもあり仲が良く、「男同士のお約束」を他二人が忘れる程細かい部分まで、きちんと最後まで覚えているらしい。



『ディーテリヒ』 〔Dieterich〕 9歳♂ 愛称:ディー(D)

箱を見たら開けずにはいられない、ボールがあったら蹴らずにはいられない
大変な悪戯者、立っても座っても転がっても常に動き続けている様子をよく「回遊魚」と言われ、本人も喜んで認めている
兎に角高い所が大好き、上りたいと思ったら吉日登らずにはいられず、よく降りれなくなってぴいぴいと泣く。
怒られる度に一応は本心から反省しているのだが、それよりもどうしても興味が打ち勝ち、今日もまた高い場所に上っては怒られる。反省、だがまた登る。
犬掻き一つ泳げないが潜水するのが得意で、よく風呂場で潜っては突然現れて人を驚かせる、最長一分。自己申告。



『ユリアーナ』〔Juliana〕 7歳♀ 愛称:ユリア、ユリ

名前の『リ』はプリティーのリ、友達百人も夢じゃない。女の子らしい女の子、非常に良い空気を持っていてよく人を和ませている。
晴れの日に庭でする追いかけっこ、雨の日に合羽に長靴を履いてはしゃぐカエルごっこ、台風の夜に蝋燭を囲んでするトランプ、どんな事も何もかもを楽しむ。子供らしく、心の底から無敵の子。
半面、とても甘えんぼな所もあり、よく会いに来てくれる母、イェニーの事がとても好き、あまり長い間会わないとシクシクする程好き。でも会えば忽ち春の陽気、にこにこ。
とても良い空気を纏っている所為か、無条件で生き物に好かれ、気が付けば頭に蝶々が、足元に猫が、綺麗な花が。これは母譲りの気質で、本人も生き物が大好きなので喜んでいる。
だが、夜外で遊んでいると寄って来た蝙蝠が頭にぶつかってくるのは、自分も相手も痛いから是非止めて欲しがっている。



『フォルカー』〔Volker〕 5歳♂ 

ちびっこ達のガキ大将、自称リーダー、淫魔っ子の切り込み隊長
子供らしく好奇心がかなり強く、次から次へと厄介事を運び込んでくるのが得意で、自らも厄介事を起こす事を好み、常に自分を慕うテオ、ドルテの二人を毎度引き連れては過激な遊びに勤しむ。
行動を正確に実行に移す為、子供にしては土壇場での思慮深さを持ちただの無鉄砲では無いが、聡明では無い。
自立意識が強い為、なんでも一人でやってみたくなるのが、つい人の話を聞き流してしまう要因らしい、主に初めてする事は必ず失敗する、そしてその失敗をツッこまれてはその度に窘めを受け、次こそは!と、こりない。
自称ながらリーダーを名乗るだけあって子分や年下の子の世話を焼く事も多く、責任感が強い為、洗濯当番や掃除当番は「面倒」と、口で言いつつも意外な程に忠実に守る。



『テオ』〔Theo〕 4歳♂

端から見ると羨ましすぎる天運の持ち主、スキル洞察力、嘘が下手
年齢と性格により周囲からは誰と問わず次男分として扱われ、主に盛り上げ担当
よく悪戯に興じているが、これは悪戯その物が好きというより、他の誰かと遊ぶ事が好きという事、逆にいうなら一人が嫌い。寂しいとフテ寝する、もっと寂しくなると大声で叫ぶ。
生粋の目立ちたがり屋気質が災いし、失敗をする事も多い、何かが成功すると内緒にすべき嘘もついつい誰かに言いたくなってしまう。やらかした悪戯がメルヒオルにバレるのは、主に彼が色々に人間に自慢をして、流れ流れてバレた結果である。悪い事をしているのはこっちだと知っているので、バレたら直ぐ謝るようにしている。
半面、異様に運に優れ運否天賦、特にじゃんけんに強い、なんでも今の所十一回しか負けた事が無いとか。これにはタネがあり、実は相手の指が形になる直前まで手を観察し、物凄い速さで後出しをしているらしい。



『ドルテ』〔Doerthe〕 3歳♀

天然入った正直者、ぽてぽて、てこてこ、ほたほた、皆の妹分
本当の兄弟ではないが、自分の面倒を良く見てくれる二人をよく慕う妹分
元気の無い人がいると近寄って擦り寄る、逃げられても追いかけて擦り寄る、曰く「悲しい事こそはんぶんこ」
おもちゃを沢山持っていって遊びに誘ったり、泣き止むまで離れた所でちゃんと待ったり、涙の理由を抱き締めて訊く、顔を覗き込む、背中をさすってくれて、黙って頭をなでてくれる……優しい子。
年下の自分よりもふにゃふにゃした存在が気になって、兄貴分二人以外にペトラと一緒に居たり、他の小さい子の面倒を見たりもする。
嘘、という認識が精神の仲に未発達で、元より歯に衣着せない性格故に、周りの子に的確なツッコミを入れてしまうこともしばしば、常識感覚というよりも言って良い事と悪い事の分別がまだ曖昧、ソフトクリームの失敗はう○こ。



『マルセル』〔Marcel〕 1歳2ヶ月♂ 愛称:マル

さわる、さわる、さわる、何でも触ってみる子、折角両手があるのだから。
まだ完全に淫魔化していない半淫魔の子。外で元気に駆け回っている友達を見て、同じ様に立ち上がって駆け寄ろうとしては上手く立てずに転ぶ、そして元気に痛がって泣く
まだまだおぼつかないとはいえ立てる様になって、気になる物を片っ端から手で触ってみる、大人が大切に手入れをしているのを見て調理器具を触りたがる、勿論包丁を触りたがる、勝手に手に取って怒られる、泣く。何時かは好きなだけさわさわしたい。
多分、まだ自分は何をされても死なないとか思っている節が多々、メルヒオルやイェニー、ファビアンなんかを二階から庭で見つけると喜び余って飛び降りる。当然未だ飛べない、特技は親役の肝を冷やす事。
前に一度、路地裏から大人に連れられて見た『人間』がとても気になり、共同生活を始めた今も人間への興味は尽きない、何故服なんて着ているのか。
ノットゥルノと抱きしめあい、撫であい、互いになんとなく気持ち良くなるのが日課、「のくたん」という愛称を命名。



『ペトラ』〔Petra〕 7ヶ月♀ 愛称:ペト

スキンシップ大好き、その人がお話してくれたらすごく好き
気が付けば人の膝に乗っている甘え上手、宝物はお部屋のひつじさん毛布
子供・大人問わずに人と話をする事、色々な話を聞く事が大好きで、例えそれそのものの意味が解らなかったとしても誰かが自分の方を見て自分のために話をしてくれている、ということが嬉しい。
絵本等を読み聞かせして貰うのも好きで、髪を梳いてもらいながら読んで貰えれば二日は幸せ、あんまり長い話だと途中で眠くなってぱったり眠ってしまうのが悩み。毎回、今度こそは寝ない、と頑張るも無駄に終わる。
本でも話でも、まだまだ良く解らない所があるのは、自分がまだ子供だからかなぁ、と思う事が多々あり大人に憧れる。出来るだけ早く大人になって、沢山の人ともっと沢山お話を出来る様になって、沢山難しい本を読みたい。大人になったら何でも出来るのではないか、そう本気で考えている。
最近隣のベットに眠っているリアによく耳を齧られる、痛くは無いがびっくりすることは確かなので、耳を齧る時は「みみをかじるよ」と、一言声を掛けて欲しいと思っているんだとか。嫌ではない。



『グロリオーサ・ロスチャイルディアナ』[Gloriosa rothschildiana] ♀ 11歳

愛称:ディアナ、ディア
備考:体色が緑掛かっており、眼球の色も黒+緑と、純血淫魔の子ではあるが人間の血が濃く、通常の淫魔とは違う色を持っている。
淫魔にしては加護欲が強く、自分が何とかしてやらねば、という積極性に富んだ使命感からの行動が大目。つまりはお節介焼き。叱る時は叱るのでお母さん気質。
元は他国のハイサキュバスの元で育てられていた為、人間への警戒心が強く、現在は家内の人間には慣れたが、未だに人間への不信感は捨てきれない。当時は自分の人間に近い色を苛められたりしていたらしい。
此方側に来る経緯、絶望死した母を失って錯乱していた所を連れてこられ、バルベルに「自分が母だ」と慰められた結果、以来バルベルのことを「お母さん」と呼んで慕う。



『バル』[Bar] ♀ 0歳3ヶ月 愛称:ばるたん

備考:研究機関の実験台として何処からか連れてこられたのを、某家人が「かわいいでござる」と後先を全く考えず、無断で連れてきた。
赤子らしく無垢、というより幼さすぎてあまり回りの状況はまだ解っていないが、妙に勘が強い所があり、妙な名前を付けられそうになった時は尻に火が付いたように泣いた。
仇名にするとが名付け親のバルドゥインと被る為、差別化を図って「ばるたん」と呼ばれる。ばるたんと呼ぶとその時の気分によって笑ったり泣いたりしながら手足をバタバタ動かす。



『涙』(なみだ)[Tears] 29歳(外見年齢17歳)♀ 愛称:ティア、ルイ

備考:クリスマスの日に強引に転がり込んできた自称「ニギヤカ担当」の日系淫魔、自称の通りに常に明るくポジティブシンキング、良くも悪くも愚直、素直、嘘を吐くのが苦手な代わりに他人の嘘を見破るのも得意。
踏まれれば踏まれるほど強く逞しく伸びる雑草魂の持ち主、アッパー系、面倒ごとを自力で撃破する為にかなり強引で自己中心的な面が目立ちはするが、悪い物と良い物の判断はあくまでも自分の目線でする。けっこうドライでクールな面も。
疑問符があれば誰にでも気になっただけ聞くし、自分の意に反することなら命を掛けて否定する、それが例え自分の育ての親でも。何故か奇運に恵まれており、彼女の身の回りには常に妙な出来事が付いて回り同族から疎まれ、腫れ物扱いされる自分の身の上に怒りを感じて外見年齢と同じ17の時に祖国を飛び出してきたという。
他国の淫魔だというのに人間が嫌いではないのは、根底にある家庭(自分を嫌う連中はもう家族とも思ってない)という物への憧れかららしく、「もし自分が人間だったら」の将来の夢は子供をガンガン産んで兄弟沢山の賑やかな家族を作ること。夢になってしまったのには理由がある。
好物は同性の精、少しばかりレズっ気があるとかなんとか。



【完全覚醒半淫魔】


『ツァハリーアス』[Zacharias] ♂ 4歳 愛称:ハリー

備考:精を大量に摂取して育った為、淫魔状態から元に戻る事が無くなったレッサーインキュバスの子供
甘えん坊で泣き虫、周りの男の子によく弄りまわされてはぴいぴい泣くのがお約束気味、その直後に姉役のグロリオーサが飛んで来るのもお約束。
彼もまた他国の出。流れ者の母に育てられていたが実母が死に、更にはその後面倒を看てもらっていたハイサキュバスまでも失い、二度も母を亡くした経験から何かと人に泣き付いて無意識に相手の存在を確かめる。
バルベルを「ママ」と呼び慕い、現在の生活では兄弟や父親まで居る「家族」という物に心底満足している為、不満はない。甘くて美味しい物とふかふかお布団も好き。
余談だが、彼の実母は元はこの国の出身者だったらしい。



『アレクサンドロス』[Aleksandros] ♀ 16歳 愛称:アレク、アレクサンドラ

備考:半淫魔保護施設から脱走したレッサーサキュバス。大人しいというよりは意思や自我が薄く、本能に備わった「自由」も業務的に受け入れるのみという、何処か人間性が抜け落ちた雰囲気を持つ。
元は政治家がペットとして非合法に飼っていた所を、その政治家が席を追われたと同時に発見され、精神の未熟さから要治療対象として半淫魔保護派に保護される。現在の人格はペット時代に形成された物で、飼い主はあくまで「観賞用」として飼っていた為、他人との接触をまともに図ったことが無かった。
故に疑問に持つことも興味を持つことも他から外れており、人間の世界に戻った後も特に「自分は人間だ」という意識(というより、半淫魔の大半が望む願望)も無く、話題を合わせようとする努力をしない(空気を読まない)所為で、昔は友人と呼べる友人も無く、精の供給要員はいる為、本人も友人が欲しいとも思わずに過ごす。
機械的な様子は感情が無い訳ではなく、他者に対して向けられる感情の表現が特異なだけで、根は冷静沈着で自分の事以外の片手間に常に何かを気にかけている事が多い。静かな姉御肌。様は誰もそれに気がつかないだけで。
ただのペットとして人権を無視されていた日々、半淫魔として人間であることを強制される日々、彼女にとってはどちらも充実しているとはいえず何も変わらなかった。が、保護派に保護される半淫魔達に無償で提供される吸精要員の管理の不手際によって妊娠、顔も解らない相手との子だとしても自分の子だと産む事を決意するが、(保護派としては、半淫魔をこれ以上増やさない為に)堕胎を強制され脱走。
逃げ回る生活ではまともな食事も摂れず、徐々に人間への未練も無くなってしまったことで完全覚醒、極限状態でも我が子を思う一心で淫魔として逃げ暮らしていた所を異端審問官に捕獲され、現在の生活に落ち着く。
・1月12日
第一子:ヴィーナス
第二子:ヴィクトール を出産




【人間】


『ディープスロート』[Deep Throat] ♀ 8歳 愛称:フラー

備考:日光に当たると皮膚が爛れ、細胞が自壊し、焼け死ぬという稀有な体質をした少女
産まれて直ぐに親が育てきれずに捨てられたという経緯から、大金持ちの慈善家の下で育てられていたが、まるでペットの様な自分の境遇を憂いて相手が自分に飽きる様に仕向けて脱走。死にかけていた所を保護される。
よく一人でぼんや~りしている事が多く、年齢の割には不気味なぐらい思慮深い、物思いに耽るのが趣味だと自分で言う程。
物事の好き嫌いは大目、食べ物は見かけに寄らず野菜嫌い、言いたい事をはっきり言い過ぎて誤魔化していたことがハレ、墓穴を掘る辺りはやっぱり子供。
一人で居る事が多くても孤独が好きというわけではなく、遠慮をしているだけということも多いので、勝手にごっちゃにしてあげると喜ぶ。自分から枕を奪って同室を申し出たザイー(ザイヌルアービデイーン)は親友。



『メメントモリ』[Memento mori] ♀ 8歳 愛称:メメ

備考:少々忘れっぽく飽きっぽい所があるが、無邪気で沢山の人に囲まれていたり、抱き締められたりすることが好き。正に天真爛漫を地で行く。
人間だが耳骨奇形で若干耳が尖っており、その所為で両親に全く興味を持たれずに放置されて育った為、此方にやって来るまで精神的成長がかなり遅れていたという過去を持つ。
「目の前にある物は全て楽しい物だ」という考え方をしており、他の子と何かの話をしている時でもつい、独特すぎるマイ・ワールドに浸る癖が多々。
しかし、肝心な所で的を射たような事を言うから侮れず、順を追って物事を説明すれば理解して引き下がってくれるが、案外我が強くて我侭な所もある。



『バックボーン』[Backbone] ♀ 7歳 愛称:ボーン

備考:何かと曖昧な状況に直面する場合が何故か多く、その場合かなり強引に白黒付けたがる等、地に足が着かない状況は嫌い。物事に対しては何時も公平で、周りの子が困った時に知恵を借りに来たりもする。ちびっ子達の裁判長。そう言われるのは本人もまんざらでもない。
几帳面でマメな性格をしていて、雑誌の切り抜きでハートマークを集めるのが趣味、スクラップブックはかれこれ四冊目になる。
重度の耳骨奇形で耳が淫魔の様に尖っており、疎まれて回りの誰からも嫌われて、社会の目を気にした両親に自宅に監禁され、ずっと「淫魔」という物が何なのかすら知らないまま淫魔の子として存在が悪なのだ、と虐待を受けて育つ。
ある日突然現れた「怖い人」のお陰で平和を取り戻すことが出来たが、彼女の中では「自分は誰からも生まれていない」と両親への嫌悪を露にし、その怖い人が彼女の望みを聞き入れて全て片付けてくれた今もそれは変わらない。
彼女が自分で自分に付けたこの名は「生まれていないもの」としての忌み名である。



『ノットゥルノ』[Notturno] ♀ 2歳 愛称:のくたん

備考:それが何かなのは良く解らないけど兎に角音楽が好き、愛称「のくたん」、将来の夢は友達百人作って大きなお山でお弁当食べること。
リズムになっている音が鳴るととりあえず踊りだす、彼女が即興で作ったダンスをふりふり踊っていると回りも何と無く踊りだしたくなるらしく、彼女の周りに縁になって踊っている集団が時々見られる。
屋敷にやってきてから最初に友達になったマルセルとよく体を撫で合ったり、ちゅっちゅしていたり、淫魔流の激し目なスキンシップが特にお気に入りらしく、冷たくて青い肌は素敵だと思っている。
その日から、将来の夢はお友達を二百人作って大きなお山でお弁当食べること。



『スカーレット』[scarlet] ♀ 4歳 愛称:レッド

備考:エカルラートの双子の姉、若干気が強く妹を苛める奴には容赦が無いので、同年代のちびっ子からは「メスゴリラ」と呼ばれているお転婆娘。
元々は淫魔を神の化身と崇める宗教の教祖の娘で、物心付く前から巫女である妹を守る様に教えられてきたためか、かなり妹には過保護で甘い。
しかし、嫌われている訳では無く周りの子からすれば「女の子」として見られていないだけで、小さな姉的立場として見られている。
何時も外で元気に遊びまわっている為、周りから男の子なんじゃないか、と思われる様な言動も多く、最近は影で女の子らしくピンクのブリブリを着たり、かわい~く振舞ったりしているらしい。
似合わない、と言われると相手の脛を蹴ってふてくされる。怒るよりふてくれさる性格、口元をぷう、と膨らませて押入れやトイレに立て篭もる。



『エカルラート』[ecarlate] ♀ 4歳 愛称:エカル

備考:スカーレットの双子の妹、物静かで大人しくて控えめ……に見えて、何か考えているのかと思ったら何も考えていなかったり、特技がお昼寝な不思議さん。
何事にも動じない、というよりは若干鈍い程で姉に色々と面倒を見てもらっているが、案外ちゃっかりとした面があったり、肝心な所はしっかり者。
両親が邪教の教祖であったことが世間に大っぴらになり、一家心中を図ろうとした際に生き残る前は邪教の「巫女」として、淫魔と交わり次世代の神を産み落とす役割を預かっていた。
当初は淫魔は「崇める物」であって、人である自分とは同列として考えるのもおこがましい、という考えを持っていたが、半魔や淫魔の子と触れ合う内に徐々に考えを改め、自分が世間知らずではなくなるように社会勉強を始める。



『アルバトロス』[Albatross] ♂ 18歳 愛称:アルバー、アル

備考:孤児院組の中では最年長で皆のまとめ役、常識人を装った超非常識人、更に悪いことに本人がそれを全く隠そうとも思わない。しかし、空気は読める。
大福にコーヒーの喰い合わせで全く違和感を持たないような、何処かが一般から斜め左四十度に大きくズレた間性を持つ、常にマイペース。言い方を変えれば天然。もっと言い方を変えればお間抜け。
どことなく父性的だが悩みやすく、自分勝手な行動に出やすい。無口というより、必要最低限しか喋らないが、伝わらないと舌打ちをする。物の加減が下手、頭は良いが何を言ったら良いのか、悪いのかが解らない。腕っ節はそれなりに強い、最悪の場合の鉄拳制裁も厭わない。
逆に言うと感情表現がストレート、言ってから後悔する、あまり他人の詳しい事に頓着が無く、現在の事しか考えない。特技は思い切り笑う、不得意は作り笑い。
生い立ち故に流行事に疎い、逆に古い物が好き、骨董家具ラブ。オムライスに旗が刺さっていると嬉しい、和菓子好き。実年齢より軽く5歳は老けて見える事多々、でも一応18歳。似の鉄は踏まない主義。
クリスタのことが気になって仕方が無く、曰く「十八年目の初恋」らしい。



『ザイン』[Zayin] ♀ 6歳

備考:何故か淫魔を呼び、好かれる(興味を抱かせる)体質をした少女、少々小ズルく利益を求めたがる性格だが、肝心な所でツメが甘いのが玉に傷且つ良い所。
聡明と呼ぶに相応しい眼を持ってはいるが、それを使う理由はもっぱら「どうやったらおやつ二つ食べられるか」とか「どう鬼ごっこじゃなくて凍り鬼で遊ぶように皆を誘導するか」とかで、実害はあまりない。
育ちからで粗野だが大本の性格が根っからの熱血系な所為で、そうして人に迷惑を掛ける様なことはする気になれない。しかし、幼いながらに嘘を吐くのは得意な方、成功した嘘は誰にも話さない。
その体質から小さな頃から淫魔はとても近い存在で、逆にそれを怖れる人間からは悪魔、として扱われた為、家を飛び出してストリートチルドレンとして逞しく生きていた。特技はスリ家業。
名前の意味は「すべきこと」



『ブラー』[Blur] ♀ 6歳

備考:少しばかり理屈っぽく、子供ながらに「大人げ」というのを言い出しそうな雰囲気を何と無く、持っている気がする早熟な子供。
まだ幼いながらに自分に厳しいストイックな面があり、プライドもそれなり、自分の失敗を自分一人で背負い込む癖がある。逆に言うならそれは他人がその失敗に御免被るからであって、他人に依存されない限り何も出来ない、加護にある人間がいて初めて生きる気力や意味を見出す難儀なサガを持つ。
此方側にやってくる前は違法ハンターの娘で、親が淫魔狩りの最中に何等かの失態を犯した所為で死に、彼女自身も全てを失って路頭に迷う。その後は生きる意味も解らないまま彷徨っていた所、同じ様に道に捨てられていた幼い浮浪児達を見つけ、自分が守らなければともう一度立ち上がる。
文字通りに「体を張って」守った仲間達は仲間以上、彼女は自覚していないが我が子の様な扱いをしており、その為だったら何だってする覚悟。
死んだ親に習った物らしく、齧る程度ながら棒術を操って戦うことも出来、それが路上生活を送る上での大切な護身としてかなり役に立ったらしく、戦う必要が無くなった現在でも鍛錬を欠かせない。



『ブリュノ』[Buryuno] ♂ 1歳

備考:エリックの兄
少々臆病者で何かあると直ぐに驚いて声を出さずにほろほろ泣き出すが、同時に泣き止むのも早い。どうやら感が強いらしい。
感情の起伏がかなり激しく、何かとあってはブラーの後ろに隠れてやりすごそうとするが、どうしても可愛いお尻や肩が出るので、それを見なかった事にしてやるか否かはその人の良心に任せられる。
初めてお友達になってくれたまるくん(マルセル)が教えてくれた、甘くて美味しい『ぷいん』がお気に入り、勝手に作詞作曲した『ぷいんとまるくんのうた』をよく歌っている。
路上から拾ってきた子供に共通することだが、産まれてこの方淫魔という物の存在を知らず、話すら知らなかった為、現在の不思議な同居生活の毎日が発見だらけで楽しくて仕方が無い。



『オーバン』[Oban] ♂ 2歳6ヶ月備考:動く物がどうしても気になって仕方が無いらしく、あれなーにー、と色々な人に聞いて回っては、物の名前を教えてもらうのが大好き。好奇心の塊。虫を素手で捕まえるのが得意で、その気になったらトンボだって捕まえられるらしい。とりあえず、名前が解らないからといって巨大な蜘蛛をアイゼンエルツに持っていくのだけは止めた方がいい。フロランとイニャスによく面倒を見てもらったりしながら、末っ子ではないものの末っ子気分を味わったり、とりあえずみんながいればいい。隠れ女好きかもしれない。実はさほど体が強い方ではなく、幼いながらに二度程(一度目の病気で捨てられたらしい)死にかけていた事があるが、悪運は強いらしい、今日まで見事に生き延びている。


『エリック』[Eric] ♂ 4ヶ月
備考:ぷーにゃっ、あっちゅーあっちゅー、うーぱーぱー、うっぱーうぷぷーぴーぱ。誰がが喋るとそれにあわせて喋り?だす、人真似をしているつもりらしい。
まだミルクから離れられなくて、ベルトラムを泣かせる一人。気になる物があるとその気になった物を無言でただ只管じっと凝視し続ける。世界初、ドライアイ予備軍の乳児。
人の感情に敏感で怒ったり怒られたりした直後の人(特に男)が近付くと泣き出す、かと思えば雷が鳴ると大喜びする、意外と何にも動じない。



『フロラン』[Furoran] ♀ 3歳10ヶ月

備考:周りの子供達の中では最年長ということはあって、まだ幼いながらに周りにお姉さん風を頑張る子、ずっと暗い所に住んでたけど暗い所は嫌い、湿ってる所も嫌い。でも我慢してた。
路頭に迷う前は何があったか自分でも覚えていないが、左目の視力がかなり落ちており、眼球その物に大きな傷があるらしい。日常生活を送る分は支障ないが、平衡感覚がイマイチなので不安な時は誰かの手に引っ付いていく。
今の家に連れてこられる途中、白くて大きい人に追い掛け回されて危うく食べられるかと思ったけど、あれからあの人は遠くに見る事はあってもこっちに来ない。だから近付く。
同年代の平均身長よりずっと背が低く、ちび、言われると怒る。しかし牛乳は嫌い、牛乳滅びてしまえ(おやつとシチューに入ってるのは別)同盟の会員ナンバー2。



『ガエタン』[Gaetan] ♀ 3ヶ月

備考:もちもちふにふにほわほわした物が好きで、例えば新品のタオルとか手触りが良い物を手に握ると、手汗でぺそぺそになるまで放さない。
指をくちゅくちゅするのが好き。口の近くにあるなら誰のでもくちゅくちゅ。おかげで常に指が湿ってふやけている、湿っていなくてもふやけている。お風呂に入れると中年オヤジみたいな声を出す。
普通の子より少しだけ平熱が低目。放っておくと直ぐにうつ伏せになって、自分で(自主的に)やったこと(何度でもやる)だというのに苦しがって泣き出すので目が放せない。



『イニャス』[Inyasu] ♀ 1歳5ヶ月

備考:大変な育ちをしていた割にはおっとりとしていて、仕事から帰って来たブラーの足にしがみ付いて労る役、詳しい事は良く解らないけども皆がすごく大変なのは解るから、自分に出来る事をしたい。
よく色々な子に頬や体をつんつんされているが、これはスキンシップで自分から「つんつんっつんつんっ」と言って、つんつんされに行っているのである。
気が付けば居なくなっている事がある、放置をするのは要注意、例え放置していなくても誰か居ると顔見知りなら誰にでもふらふら付いて行く、しかし何をする訳でもなく飽きるまで付いて行くだけで、その後は更に気分任せでふらふらと……その場に止めておきたいなら手を握って。
猫が大好き、だから将来は猫になりたいと本気で考えているらしい。



『シャックル』[Shackles] 初老(実年齢44歳)♂
備考:ゴミ掃除担当という名の異端審問官一族の下僕。当主が一族以外で唯一まともに信頼している下僕であって、そんじょそこらにいる奴隷とは一線を隔した立場にあり、本人もそれに相応しい狂信っぷりを発揮している。
現当主がまだ幼い頃から忠誠(信仰)を誓い、まだ本家が『惨劇』によって著しく力を失ってしまっていた頃は当主の片腕として働き、身分こそ到底つり合わないが形式上は完璧で瀟洒な家令の師匠。一時的に戸籍上はアルバトロスの義父という立場であったことも。
思考こそ若干破綻気味だが、精神は他に(一族にすら)無く正気の面が残っている為、当主の下僕という立場が成り立つ。様は「狂ってる奴なんか信用出来ない」という、狂わせた側の勝手な理屈。
従事するものとしての思考で普段は物腰が柔らかいが、本来の性格は案外血の気が多くて死に行く者に皮肉を浴びせられる様な無情さを持ち、大人らしくない。弟子が感情的なのと養子が舌打ちするのは彼の影響。
殆ど済し崩し的な形だが御主人様の屋敷に置いて頂ける様なって、内心小躍りしたくなる程だとか、実際した。しまくった。相変わらず顎でコキ使われる毎日、でも本人は幸せそう。
外見年齢と実年齢が離れているのは、本人の過去に筆舌尽くし難い出来事があったからで、老化が早まってしまったのだという。一ヶ月に一度行方不明になるが、その時は絶対に後を追ってはいけない。



『ヴィンセント』[Vincent] 20歳♂ 愛称:ヴィン、ヴィンス

備考:異端審問官の分家の人間で、血統の劣化によって没落した一族唯一の生き残り。本人にやる気はあっても、最早たった一人では異端審問官の任を得ることも出来ず、お払い箱ついでに本家に家名ごと獲って食われた。
生真面目な正義漢……と、いえば聞こえはいいが、それもこれも彼が産まれた頃から一族が動乱とし始めて汚い事への経験の機会を失い続けていただけで、様は箱入り。立場に誇りと覚悟はあるが根性は無く、戦闘技能には光る物こそあれ、実戦経験は未だに無い。
時代錯誤感漂う武人気質の持ち主だが、根底は腐っても現代人、ハンガーを「えもんかけ」と言ってもケータイの扱いは上手い。女・子供を守るフェニミスト、いざとなった時の自己犠牲を厭わないので危なっかしい。
屋敷に来た最初こそ自分の置かれた状況(淫魔わらわら)に必死の抵抗を見せていたが、その場にいる多くはほんの小さな子供(人間や半の子もいる)であることを理解すると、まだ納得行かない節は多い様子だが抵抗を止めた。
婚前交渉否定派、エロゲだと子供を人質にされてとっ捕まった挙句調教されて快楽堕ちした後で変態金持ちに売り飛ばされるタイプ。
・童貞




【半淫魔】


『エンジェル』[Angel] ♂ 9歳

備考:行動も思考もかなり破綻気味に現実離れして、おそらく一生治りそうも無い少年。不可解な行動派心が壊れているというよりは、一般常識の著しい欠如で、一応なりとも理性らしい物は備わっている様子。
その経緯から羞恥心という物を持たず、つい最近までずっと放っておくと誰かに言われるまで服を着ようともしない。それどころか、食事を摂ったりすることにも興味が無いらしく、これまた誰かに言われるまでしようともしなかった。
頭から花でも生えているのか、という風な立ち振る舞いは、「フリーダムというのは縛るものがあって初めて発現するもの」という言葉を体言しており、突然他人の金の玉を触って相手をかなり驚かせたりしている。
彼は此方側に来る以前、産まれた時から淫魔を崇める密教団体の「神」として育てられ、食事は他人の手から、睡眠は肉の熱に揉まれて、全てを他人から与えることによって何も出来ない様、神として扱われてきたらしい。
経緯からスカーレット&エカルラート姉妹に通じる所があるらしく、時々他には通じないであろう(曰く「とてもふるいふるい昔話」)をしている時があり、仲は悪く無い様子を見せる。



『ジャックポット』[jackpot] ♂ 3歳 愛称:ジャック

備考:丸い耳の第二世代型。最近のマイブームが『求婚』という、スタートダッシュから道を斜め上に走っていた、ある意味将来が有望すぎる幼児。かわいいが無意識スケベ。
誰に吹き込まれたのかは知らないが、『結婚=好きな人と末永く幸せに暮らす』ということだと勘違いしており、ならば家族全員と結婚すれば良い、と考えた結果、誰これ構わず四六時中求婚する。男にでもする。動物にでもする。
話の前後を全く考えずに心赴くまま喋るので、周りの大人からすると混乱間違い無し、話が跳躍するというレベルではなく最早話が飛翔。本人的には自分の話を沢山聞いて欲しいだけで、悪気は無い。
布団に何か怨みでもあるのか知らないが、寝相がかなり酷すぎることに定評があり、掛け布団を信じられない場所に吹っ飛ばす。そして、自分のくしゃみで目が覚める。そして(自分で自分のくしゃみに向って)怒る。



『リリン』[Lilitn] ♀ 7歳

備考:お調子者で暢気もの、おだてに弱い面があり、ちょっとしたことで興奮しすぎて調子に乗りすぎドジを踏む事が多い。トラブルメーカーであってムードメーカー。
しかし、思考回路は案外ババ臭く(失礼)、日向ぼっこしながらお茶を飲んで平和に暮らすのが人生の第一目標、二番目はウガチャカウガチャカと賑やかに暮らす事。賑やかなのも静かなのも好き、だからといって卯が茶化しながら茶は啜りたくない。
外で飛び回って遊ぶ時は必ず救急セットを持ち込むのは、いつ何時誰がすっ転んでも平気な様に、だとか。自分がよく転ぶので兼ねての用意は万全。少し喧しい程に明るいのは、何かすべき時にそれその物にすら気がつかず何もせずにぼんやりしているのが嫌だから、らしい。
半淫魔としては非常に珍しい状態、暴走覚醒型とも自己覚醒型ともつかなく、また人間と淫魔のどちらにも転んでいない。これは本人の意思に起因するらしく、人間であるべきか、淫魔であるべきか、半淫魔として二所にに立ちながらどちらかがどちらかを否定することも肯定することもなく、境界でも中間でもない存在になっているのだとか。
名前の意味は原初の女「リリス」から生まれた小悪魔達のこと、一説では「リリン」とは悪魔ではなく、罪の可能性を持った人間その物を指す。



『フェリシア』[Felicia] ♀ 12歳 愛称:フェリ

備考:幼少期に両親から受けた虐待が原因で羽、尾、角、目、耳、喉を切り潰され、それに通じる感覚(声・視覚・聴覚・淫魔としての身体能力等)全てを失った少女、現在では黒髪だが、発見時はあまりのストレスで白髪になってしまっていた。
朧月の様に儚げな笑顔が印象的で、走る事も自力で移動することすらままならないながら、何とかして自力で何か出来ない物か(他人に迷惑を掛けずに済むか)を模索しており、シャツ程度の着替えなら出来る程度まで進歩した。
無論、そこまでには並々ならぬ努力が含まれており、かなり努力家。その賜物で手話を体得しており、簡単な意思表示なら出来る。
太陽の光を見る事は叶わないが、日光を浴びる事は好きなのでよく外に出たがる、外に出た後は匂いや肌の感覚を楽しむ。人に触れることで相手を慈しむのが好きで、彼女の前に座ると黙ってキスをしてくれたり、髪を梳いたりしてくれる。
光も音も無く、同族を察知する精を感じる事も(角が無いので)出来ず、他人を判別する方法は殆どが残った嗅覚に任されているが、唯一残された物だけあって他人の判別に支障は無いのだとか。
自分の前に座った誰かが例え怪物でも、悪魔でも、自分に慈しまれることを望んでいるのなら何も言わずに抱き締める、彼女の愛に分け隔ては無い。



『アイゼンエルツ』[Steigeisen-Hertz] ♀ 13歳 愛称:アイ

備考:本当に半淫魔なのかを疑いたくなる恥ずかしがり屋、子供の裸でも恥ずかしがって顔を赤くする程で、大人の半裸で思考回路がショート、耳から蒸気でも出る勢いでわたわたもがいた後に気絶する。
更には極度の赤面症で引っ込み思案、他人の三歩後ろ影を踏まずに歩くのがデフォルトで、言い方を変えれば(日本人ではないが)慎ましい大和撫子。
一歩引いて周りにいる人間を立て、自分が利を得るより、自分が譲った事で誰かが喜ぶ方が好き。尽くすタイプ。しかし、自分を世間知らずの未熟者だと常に思っているので、時々何か妙な事を吹き込まれて、頭に熱が上がってぐるぐるしている時もある。そして落ち着いて反省。
何処か気品のある立ち振る舞い、(この世界で最も広く布教された宗教の)熱心な教徒(上流家庭)の家系に産まれ、彼女もまたそれに従って厳しい躾を受けながら育ったものの、12歳の時に突然の淫魔覚醒をしてしまい、その時初めて自分が半淫魔であることに気が付く。
実は(原因は不明、時々ある)発育不全によって全身の淫魔としての部位が長く不完全なまま育ち、やっと成長が完了した時、全ての部位が表に出てしまったらしい。運良く誰にも淫魔の姿を見せずには済んだが、昔から両親に「悪の化身」として教えられた淫魔その物になってしまった事に絶望し、そのまま逃げ去る様に家を出た。
後に何処へも行けずに公園のモニュメント内で蹲っていた所を保護され、自分の全てを捨てて半淫魔としての今の人生を得るが、真実を知らないままの彼女の両親は未だに捜索願を出し続けている。



『ミュール』[Mule] ♀ 6歳 愛称:みゅー

備考:ぼにゃー、とか、ほにゃー、とか、うなー、とかそんな効果音が常に鳴りそう(更にぽわーんとしたBGMも)な、年齢の割にかなり幼い印象のある幼女。元気、元気、大切な事なので二回言いました。
頭から一本ネジの外れた様な舌っ足らずな口調、転んだらどちら側から起き上がるかを本気で考え込んで一時間起きない等、奇行が目立つ。しかし、勉強は年齢的に必要な物は最低限以上に出来ている為、頭が悪い訳では無い様子。
ほんの赤子だった頃に拾ってこられ、誰かさんが半淫魔か人間かを判別する血液検査をサボった結果、突然(しかも目安の年齢より幼い)角が生える、という奇妙な結果になる。「みてみて、みゅーに角はえたー」。どうやら三世代型らしく、尻尾は無い。
名前の由来はラバの方ではなく、何があったかは知らないが赤子だった頃の彼女を守って死んだ母の形見から、その事を彼女はまだ知らない。が、自分の名前は気に入っているらしい。



『トピア』[topia] ♀ 1歳8ヶ月

備考:幼児の姿をしたブルドーザー、粉砕機、クラッシャートピア。玩具を貰うよりはその玩具の入っていた箱で遊びたい、中に入って暴れて壊す、紙類を破るのが好きでシュレッター代わりに紙を渡すと、最早原型を止めない紙吹雪になるまで分解される。しかも速い。
物を壊すと叱られるのは解っているがどうしても止め難いらしく、どうやら壊して遊ぶのが楽しい事が理由である以前に、まだ弱いが半淫魔として備わった力の加減がイマイチコントロール出来ていな様子。「力の発散」として物の分解を好んでいるのかもしれない。
一度、自分のお気に入りだった人形を壊してしまって以来、玩具らしい玩具で(あっても積み木程度)遊ぶ様子を見せない、人形は出た綿を中に詰めて元に戻ったが、どうやらトラウマになってしまっているらしい。
出会った当初に一緒にお昼寝して以来ディートリヒを気に入っており、お馬さんしてもらうことが最近のマイブームらしく、何時も出会うごとに(無理矢理に)乗ろうよじ登っては落ちる、泣く、仕方がなく乗せる、喜ぶ。の連鎖。
自分では足元がスースーして履かないが、サンダルマニア。



『リア』[Rear] ♀ 0歳6ヶ月

備考:とりあえず物を口に入れてみないと気がすまないらしい、というより、愛情と興味の表現が「口に入れる」な、親泣かせっ子。
頼むから煙草を口に入れようとしないでください、吸うと煙草が減るのを食べていると勘違いして、二回程(一回は吸殻、もう一回は灰)を食べようとしたことがあり、更にはビニール紐を端からもさもさと呑んではいなかったが喰ったりした。
最近はペトラの青くて尖っている耳が気になるらしく、愛情表現を兼ねて何の連絡も事前の許可もなく突然かぶりつく、その度に痛くは無いらしいが物凄く驚かれている。



『フェリックス』[Felix] ♂ 0歳11ヶ月 愛称:リック

備考:フェリシアの弟分、命名もフェリシア、本人も彼女の事を実の姉に様に慕っている。まだ自分でも何が何だかよく解っていないが、非常に思いやり深く、どちらかといえば内向的。
つい最近まで同性の友達が少なかった所為で友達といったら女の子だった為、女の子らしい遊びばかり得意、仮○ライダーよりプリ○ュア派。
外で遊ぶ事が嫌いな訳では無いが、自分が勝手に外へ出て行ってしまったら姉が一人になってしまうと思い、自分が外に出る時はフェリシアに伝えてから行くか、彼女その物を連れて外に出る。彼の髪を弄るのは姉なので、髪型が女の子っぽい。
自分が女の子っぽいことを気にする様子は無いが、面と向って意地悪に言われると、泣き出すより先に手や足が出る。女の子が苛められても手が出る足が出る、小さなナイト。



『サラカエル』[Sarakiel] ♂ 8歳 愛称:サリー、サラ、エル

備考:天使の名前を持つ両手足の親指が無い少年、少々精神的潔癖気味で自分に厳しく、異様な状態に何があったか呆然とする大人に冷静に現場で起きたことを話す連絡役、放っておくと収集が付かなくなる仲間達のツッコミ。
名前の由来は人愛し邪眼の堕天使「サリエル」の別名で、この天使は堕天使ではあるが同時に邪視の守りを司ってもいる為、両親は祝福の意味を込めてこの名前を付けたのだとか。
自分の名前がなんだか覚え難い物であるのは自覚しているが、愛称で呼ばれると「サラ」となって女性っぽくなってしまうし、仲間達には「サリエル」の方から「サリー」なんて呼ばれて、親しみを篭められるのは嬉しいが微妙な気分らしい。愛称で呼ばれると本名で正す。
両手の親指が無いのは、半淫魔保護派から研究機関への実験動物の横流しの憂き目に合い、幻術による精の流れを研究する目的で切られてしまった。足の親指が無い為、走れない。将来的には義肢を付けるつもり。
なお、自己覚醒型。彼の両親は我が子を半淫魔でも構わないと育てていたが、不慮の事故に巻き込まれて二人とも召されてしまったが為に、保護を受けることになった。(保護されなかったが)



『テレサ』[Theresa] ♀ 7歳

備考:桃から生まれた桃太郎、ならぬ、口から生まれた口子、と言わんばかりによく喋る。自分でも「きっとあたし、世界の終わりまで喋ってるわ!」と言ってのける程のお喋り、歌ったりすることも好きで、声に関係する事は全て好き。
良くも悪くも淫魔的で強引で自分の興味に忠実、自信家で案外我侭な所もある上、お転婆というよりはじゃじゃ馬その物、言いたい事はずけずけ言い、かなり口が悪いので、人には乱暴で厚かましい性格に受け取られやすいが、その所、本質は正直者なだけである。
腹部に鋭利な刃物で刺された大きな傷痕があり、先端恐怖症。自分がそこにやってくるまでの経緯を話さない(誰も追及しない)為に不確かだが、発見時に瀕死の重傷を負っていた辺り、どうやら酷い虐待を受けていた所を逃げ出してきたらしい。失語症に陥り、半淫魔保護施設に保護された後も何年もされは治らなかった。
保護施設でまだ自分が喋れなかった頃から仲良くしてくれた「兄ちゃん」のことが大好きで、この度は親友のザイー(ザイヌルアービディーン)が兄ちゃんの家に引っ越すことになったので、自分も一緒に、と付いて来た。
将来の夢は兄ちゃんの嫁になること、兄ちゃんが既婚者なのは知っているが、兄ちゃんのお婿は兄ちゃん以外の嫁を何人かくっつけてるから、別に自分が改めて嫁になっても問題は無いだろうと考える。



『ヨアヒム・フェルディナンド』[Joachim・Ferdinand] ♂ 年齢不詳
真名[Joachim phone shuvarutsua viruheimu ell ferudeinandesu]
(ヨアヒム・フォン・シュヴァルツァ・ヴィルヘイム・エル・フェルディナンデス)

備考:天使の顔した色魔、外見だけなら人間その物だが、実は五世代型の半淫魔で人間と半淫魔の完全な中間。次代に生まれる子はザインの様な「淫魔を惹き付ける」人間。
主にエロ方面のことばかり考えていて女好きでバカ、持ち前の女の子の様な可愛い容姿で近付き隙見てイタダキマ~スがデフォルト、「自分の物は自分の物、他人の物も自分の物」なジャイアニズム精神で寝取る事もお手の物。
淫魔としての本能に忠実というよりは、生物としての快楽に流されやすいだけ。色々と最低だが、美人は世界の宝だと本気で考えているので女には優しい、逆に言うなら男(とちらの意味でも)に興味は無い。女を泣かせる男は本気で軽蔑する。
産まれた時から孤児院育ちで自分の両親を知らず、自分が半淫魔であることすら長きに渡って自分も周囲も誰も気がつかず、淫奔の限りを尽くした近年稀に見る程のネタ人生を送ってきた。悲しい過去とか無い。
トレードマークは金の髪飾り、これは孤児院前に捨てられていた時から身に付けていた物で、本人にしか解読不可能な暗号で自分の本当の名前が刻まれている。苗字は世話になった孤児院の物を少し変えて、名前は自前の、フルネームは誰にも名乗った事も無ければどの記録にも残ってはいない。



『シンデレラ』[Cinderella] ♀ 5歳

備考:尻尾が無く片角、しかし実は尖っているという、少し不思議な外見をした女の子。少々短気、幼いながらに精神力が豊かで逆境に負けない。
口達者、ブラックジョークと軽口を叩き口喧嘩からの挑発で取っ組み合いに発展させるのは得意。しかし、性格とは違って半淫魔とは思えない程体力が無く、気丈に振る舞いはするが思う様にならない自分の体を歯痒く思っている。
亀の歩みの如くモタモタしたことと温い風呂が嫌い、(日本人じゃないが)江戸っ子。好戦的でもあり、肉体言語至上主義で花火やパーッとした喧嘩なんかは好き。
尻尾が生えると同時に両親に捨てられて半淫魔保護派に拾われるが、運悪く研究機関への横流しの対象とされ、強い自我の所為で死ぬ事も出来ないまま一年以上の長きに渡って拷問に等しい実験を受け続けていた。
調べる事を調べ尽くされて廃棄寸前となった際、成長促進実験として薬物投与を行われ、本来は年齢的に生えていない筈の部位が無理矢理成長させられ、部位が異常に肥大化し自壊し始めてしまった為、救出時に羽以外は手術で切り落とすことになってしまった。



『ザイヌルアービディーン』[Zayn Al Abidin] ♂ 12歳 愛称:ザイー

備考:淫魔としての特徴が羽以外無くなった第4世代型、褐色の肌に大きく青い痣が斑に浮かび上がっており、アラブ系の移民の血を引いているらしい。
誰にも平等で笑顔を絶やさずニコニコ、やわらか天然系、というよりは聖人君子一歩手前レベル。そこに存在しているだけで周りの淀んだ空気が清浄化されそうな雰囲気を纏う。泥水を触らせたら触った所から円を描いて水がキラキラ輝きだすような。
だが、それはあくまで雰囲気の話であって、人並みの欲ぐらいはあるし淫魔らしく性欲もある。自身の抑制のタイミングを見計らう(空気読む)のが上手く、抜く時に手を抜くのが得意な結果、普段の欠点が無い様な様子になるっているらしい。アイドルもう○こする。
出自に関しては第4世代型という希少種でありながらどの記録にも無く全くの謎、本人も黙して語らない。この歳で人生達観しているらしく、常時周りを見てニコニコしていられるのは何が起こっても楽しむ気でいられるから。
半淫魔保護施設に保護された後、薬物の臨床実験と生体解剖の繰り返しによって回復能力が枯渇し、更には毒薬によって人間部分の身体能力を大きく削られてしまった。(もう直ぐ死ぬところだった)褐色の肌でも目立つ痣の部分は人間としての細胞が死んでしまっている証。救出、治療後も回復能力は戻らないまま血液が異常に凝固し難く、外で駆け回るようなことは出来ない。フラー(ディープスロート)は嫁。




【夢魔】


『ロロ』[Rr] 13歳 半陰陽 愛称:あーる

備考:ぎゅうぎゅうに服を着込んで顔も解らない謎の人、肌の色と小さいが尖った耳から察するに一応純血淫魔らしい。歳の割に身長が小さめで、何時いかなる時も服を脱ごうとしない(超厚着)為、もこもこの毛を伸ばしすぎた羊の様に見える。
無口で饒舌、多弁かと思ったら寡黙、何事にもどっち付かずの気紛れ気分屋、人の話も聞いているようで聞いていない。ズル賢いので肝心な部分だけはちゃんと聞いたりしているので失敗は少なく、寧ろ飛びぬけて器用なので初見で話も聞かずに物事を成功させたり、無視され続けた者からすれば堪った物ではない。逆に自分が邪険にされるのは嫌いで、陰湿な仕返しをすることも。
半陰陽、精神は男寄り。個々の性器は不完全なまま成長が止まり、生殖能力も無い。本人は「将来的に性行為を行う際に便利」程度の認識しか持っていないが、イレギュラー且つ役目を果たせない肉体は同族に受けが悪く、物心付いた頃からずっと一人で生きてきたらしい。
食料なんかは縊った人間の懐から奪った服を纏って、金を使って買っていたのだとかで、厚着はその名残。人間を馬鹿にしている訳では無いが、色眼鏡を掛けて眼を隠し、肌の色を化粧で塗り潰して、身体を誰にも見られないよう服を着込めば同族(人間)と見分けがつかない、という、あまりのその無関心さにほとほと呆れかえっている様子。

しかし、通常純血淫魔は産まれた時から他者が与える精を受けなければ生きられない為、他者の加護無く精の供給も(自力での性交渉も)無く、人間と同じ様に食物を摂取するだけで生きてこられた彼は『最早淫魔とは別種族の何か』である。(しかし外見は人間ではない)
本人も本能で行っている節が殆どだが縊った人間に幻術(に近しい物)をかけ、淫魔が人間の生命エネルギーを食べるのなら、彼は人間の精神エネルギーを食べる。精神力を失う=正気をを失う。少量ではハイ!になる程度で済み、睡眠や食事を摂れば回復可能だが、量が増えれば増えるだけ世界が傾き・逆になり、あり得ない幻覚が見え、あらゆる感覚が狂い幻聴さえも聞こえ始める。最悪狂死。
精神を吸い取れるのは人間だけではなく、淫魔からも吸い取ることが可能。正気を喰われた淫魔は悪魔と化し、淫魔が彼を嫌うのはそういった本能的恐怖からもくるのだろう。
外見は人間から掛け離れているが淫魔とも違い、淫魔と同等の身体能力、再生とまではいかないが優れた回復能力を持ち、精神力を餌としているので正気を失う事も無い。『妖魔』とは別の不死身の生物であり、生殖能力を持たないという意味では突然変異と思われるが、一固体で進化の極地に至ったと考えるなら新種。

因みに名前は『Real reality』の略。(リアル・リアリティ、真の現実)
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