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針の頤:そう気付かれぬように牙を突き立てろ [あぎと]

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種族:竜人

外見の差異:
・両性
角の形は外に向ってバネ仕掛けの様に飛び出て、通常よりも大き目の耳が特徴。全体的に部位が外向き(外開き)に生えており、シルエットが実際の身長よりも大きく見える。
触角・触手の細部(繊毛等)が他より太めで、触った感触も見かけによらず非常に硬い。触覚は乗せればフォーク程度の重量を手で感じる事が出来る。
尾は短めだがよく動き、年齢的には骨の塊に近いというのに骨と骨の間が伸びるらしく、常に流線型を描きよく動く。
雨が降っている時等、背面の鱗が大きく逆立つ時がある。

竜形体:岩竜
ほぼ全身が強固で耐熱性に優れた甲殻に守られており、小さく変化した羽は体を包み込む様に形を変え、凹凸の激しい外見はまるでその巨体もあって一つの岩山の様な形をしている。
その甲殻の頑丈さは正に鉱物以上、体内に篭った熱を代謝せずにいれば、岩山の体は途端に火山の様に燃え上がり火砕流の如き熱線を発することも可能で、非常に危険。その威力は地形を変えてしまう程。
しかし、その体表内にて地中のバクテリアを取り込み、体内に飼い、それに代謝を手伝わせるのでそのような危険に至った事は無い。(らしい)当然、このバクテリアを栄養に変換する事も可能。(腹の足しにもならないが)
見かけの通りに動きは非常に遅い。一応なりとも飛べるが、この羽は時に弾丸の如く飛び交う熱砂から身を守る為の物であって、体重によって長時間の飛行は不可能。

人形体:
見る人間に柔和な印象を与える中性的な外見、表情を作る(無意識でも)のが上手く、非常に細かな表情で感情を表現する事が得意。
関節部分の可動を感じさせない滑らかな動きは、まるで普段から舞踏を踊っている様。

詳細:正気な人
世界に常に二つ存在する砂の双子、大砂漠は百年単位で引き潮の様に跡形も無く消えては、また何事も無かったかのように星の何処かに現れ、優れた生態系の形を描く砂漠の形へと誰が指示する訳でもなく変化する。
この話は古くから旅をしているという旅人から聞いた話で、砂漠からずっと外に出た事が無い自分達にとっては耳新しく、知識欲を擽ってくれる。割ると中に果汁がたっぷり詰まっている果実を割る彼も、その汁より甘い外への誘いに夢中になる一人だった。
自分は人の世話をする事が大好きだ、誰に言われるでもなく、心から自覚して誇りに思っている。自分が甲斐甲斐しく走り回る様子を見て、自分の事を知らない旅人は、「そこまで気負いしなくてもいい」、そう困った様に笑う。自分は柔和な笑顔を返す。
歌い踊って心の通じた旅人が大砂漠から足を外す時、自分を外の世界へと誘う声が頭に響く、自分はそれを柔和な笑顔で断る。残念そうだが言い方は其々、「また来る」という言葉を残して旅立っていく旅人。
昇る朝日に向う背中、これが何時も愛する自分の世界、自分が人の世話を愛する理由。時に朝焼けに染まった地平線に歩む様子は、この見送りの場所から見ればまるで空の上を歩く様で、今日と明日の境界を垣間見る姿。
そしてまた、この場所にいるのは家族だけになる、家族だけになっても自分がする事は変わり無い、心を篭めて奉仕するだけ。それだけで自分は満足出来る、例えこの時が永遠の物ではないと知っていても、今のこの瞬間だけ幸福に高まれば明日の目覚めさえもいらない。
何時かは家族達も旅立っていくのだろう、理由は何か、きっと誰か付いて行きたい旅人が来るか、見つけるべき物を探しに行くだとか、それとも、ただ何と無く……そして見送る背は、自分が今まで見たどの朝日よりも綺麗、いや、美しいのだろう。
ふと、立ち止まって考える。自分の旅立ちの時、自分の背は美しいだろうか。
そんな事はありえない、自分はこの砂漠で一生過ごす、誰が旅立って行こうとも、この場所を守って待つ。そして背を見送るのだ。

久しぶりの客人、こんなに砂漠が安定した季節に渡し守を頼まれるだなんて珍しい。

彼の背は美しかったか?
それを知るのは彼を育てた金の砂海のみ。

備考:
・暑さ寒さに異常に強い(最早鈍感レベル)
・あまりにも気が効き過ぎて(超過保護)時々うざったぁしい
・考えている時に角を触る癖がある
・尻尾は敏感
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