SSブログ

黄泉坂の子:コーンコンチキ [こ]

本設定コチラ
淫魔側設定コチラ


種族:竜人

外見の差異:
・両性
耳の直ぐ真上から大きく体を包む様にした、大きく平たい角。想像するならまるでヘラジカ。副角もなんとなく大きい。(額にあって他より目立つ程度)
触角部分は先にだけ毛が多く生え、まだ未熟なのか先端を動かす事は出来ず、よく風に煽られて適当な動きをされては困っているのだとか。
ほっそりとしてまるで女性の様な体付きをしているが、腰骨の形が男性的。言い方を変えるとするなら「中性的」だが、接近して見ると(仕草等から肉の付く場所が変わる為)男女それぞれに偏った面がある。
足先の鱗は飛び抜けて密集しており、足音が蹄の様に聞こえる程硬い。がっしりと爪部分と足の裏がほぼ同化し気味なので、本当に鱗で出来た竜の脚の様。
副鰭の先が二つに裂けた風(ハート形)になっているが、これは産まれ付き。尾は細い。

竜形体:鹿竜
輝く鹿のような姿で、原型と同じ様な大きく平たい角(根元付近は薄い皮に包まれている)と、鬣の代わりに身体と背中一対のづつ生えた背鰭、蝙蝠の物のように発達した大きく根元から二又になった尾鰭が特徴。 平角の麒麟。
体長は小さめ(馬の二倍と少し程度)でまるで獣の様だが、皮膚は硬質な鱗状で、筋力の妨げにならない程度なら部位の引き伸ばしが効くことが確認出来る。また、背鰭は一種の避雷針の様な役割を果たし、体内に溜まった電気を稲妻状に増幅して放つことが可能。
素早く跳躍しながら駆け回り、羽状に進化した尾鰭で飛ぶ(その場合は体を大きく起こす体勢になるが)ことも出来、鰭がある割には退化してしまっているので泳ぎは苦手。水中では体を大きくくねらせながら泳ぐ。
足の蹄は三叉、まるで鳥の足の様で常に爪先立ちの様な形で歩く。実は常に浮いている。

人形体:
体の起伏は少ないが、(見かけと態度だけなら)性的な魅力を何処か持ち合わせる。子供と大人の中間。マニアな人にはたまらんぜ。
黒目が大きく良く動き子供っぽさが割増(出っ張った部分無くなっただけあって小さくもなっている)されているが、鱗が無くなった分関節が動きやすい、と、行動は逆にガサツになる。
健康を危ぶまれない程度に真っ白い肌、しっかり日焼けもするし、日焼けは剥けるタイプ。

詳細:見つからなかった人。
竜人は獣の言葉を喋ることが出来る、これは個体差もあるが簡単な所で同属の声を出すこと、高度な所までいくと自分を対象の生物と同種の生物なのだと教えて、その先の行動を共にすることだって出来る。
彼は獣の言葉で接す事が得意だ、皆は大体鳥や小動物の基本形が精一杯な所があるが、自分はもっともっと大型な、何時も日と共に空に飛び立って暮れると砂に潜ってしまう大王ヤンマなんかみたいな、自分でも訳解らない物と仲良くする事も出来た。
最初に口を聞いてくれたのは蜥蜴、次は鳥、慣れれば慣れて喋る事が出来る様になればなる程、彼は獣達の世界にのめりこんでゆく。他人と接する事は得意で、一人きりになるのが好きな訳でもなく、それだというのに彼は時が進めば進む程に兄弟と話している時より、獣達と話すことの方が多くなった。
毎日毎日オアシスの片隅に左足だけ突っ込んで、他の四肢を丸めてじっと水面の見詰め、何かが話すのを聞く。あわよくば自分もそれに加わって、何か良く解らない大きな流れ、その流れの中に加わる。
話をするといえど、完全に言葉が解る訳では無く、あくまで解るのは感情だけだ。その感情を言葉に紐解いて、紐解いた結び目を撫で付ける。それを更に毎度。まだ彼は(竜人としては)幼く、解読出来たのはほんの僅か、「あんたおれが好きかい?」と犬の様な生き物に話された時、そうだ、と答えられる程度。
どうせ竜人の生は途方も無く長く、終わりという終わりも無い。つまり、彼にとっては時間を惜しむ必要が無いに等しい、だからこそ、意味不明で原始的な感情を一々言葉として考えるだなんて、途方も無い真似をする気にもなれたのだが。
旅人がやって来て、自分もまた話を聞きながらゲラゲラ笑って過ごす時も、外へ出ない理由を聞かれて笑って答える時も、何時も何時も其方側が気がかりでならなかった。今この瞬間、自分の周りで意味不明摩訶不思議な出来事が起きているかもしれない、ああ、早く話を聞きに行きたいな。
自分はなんて薄情なんだ、家族と話していてもそんな事を考える時が増えた、きっと自分はこの場にいる全員が別の場所へ行ってしまったとしても、頭の片隅で其方側に興味を向け続けているに違いない。何度そう思ったか。
その日は唐突にやって来ようとしていた、自分は応援をしながら、最後までずっとこの場に留まる意見を出し続けた。そう、まだ自分はその巨大な流れの跳躍を見ていない、波打つ様も、何もかもを過ごした場所で何もかもを見尽くしては居ない。
出立は強制では無く、自分の意思で決めることに決定した晩、理由は其々で旅立つ事が決定したのを心の底で感じた時、彼は眠るのを止めた。一晩、丸一日費やして宴にも仲間の言葉にも耳を傾けず、飲食を忘れて自分が求めた瞬間に向って手を伸ばした。その巨大な流れが、物が重力に従って落ちることと同じ、絶対的な流れが決定的な瞬間を迎えて姿を変える瞬間を!
しかし、待てども待てども瞬間はやってこない、それはそうだ、自分が産まれてからこの瞬間に至るまで見続けてきて一度も無かったのだから、望む瞬間に起こる訳が無い。昇る太陽を恨めしく思う。
もう絶対に元に戻らない、旅人になった家族の背を見ながら、彼は身を翻してその背に飛びついた。
自分も付いて行く、と。
探しても、探しても、見つけても、誰にも伝えられなければ意味が無い。
あれ程のことを延々と続けていたのは自分の興味ではあったが、他でもない、家族へ世の変わりをどの誰よりも早く教えたかったが為だったのだから。そうだ、旅人に外を教わる家族達に、自分は嫉妬していたんだ。知恵を持って誰かを導ける何者かを。
歩調を揃えながら誰へとも無く口走る。

見付けたい物、この先で見つけて、何時か誰かを導くのだ。

備考:
・額の辺りに指を置くと集中出来るらしい
・自分の角はカッコ良いと思っているが、誰かを抱き締める時に邪魔
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。