SSブログ

異端者の頤:暗い場所は落ち着く、自分が一人であることを教えてくれるから [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・拷問官
・副当主補佐

種族:人間

外見の差異:
・両性
・背中の取り外し可能で重いのは最初から無い

詳細:見るからに不審者の外見をしたハロウィンカボチャ、中身は地獄
その正義のあまりの厳格さ、残酷さから裏表、有象無象の区別無く多量の恨みを飲む異端審問官一族、その中でも二番目に恨みを買っているであろう副当主の横に常に控え、陰日向と無く働く。オレンジの人の頭ほどの南瓜を被った黒服、そんな間抜けとしか言いようのない男だが、護衛役としては正に一級品、その手で今までに何人の飛び掛る首をへし折ったか、オレンジ色の影はふざけてそんな派手な色をしているのではなく、これは外部への危険色なのだと最初こそ指差して笑っていた人間達も直ぐに勘付いた。
彼の出自は彼自身にも、誰にも解らない、彼はつい最近まで「ただ存在だけが存在する何か」だったのだから。研究機関内でも情報伝達ミスはある、彼らはこの存在を表す信号もその類なのだと誰かが消すのを待った、そこには誰も居なかった筈だというのに誰かがいる気配がする、ガラスには何も映らない筈が人間の形の何かが映る、存在を表す形を消去してもまた直ぐに復活する、これまた荒唐無稽な怪談の類、ではなかった。「存在しか存在しない何か」は確かにそこに存在して、彼が居心地の良いダクトから引きずり出された時、誰もが彼の姿に狂気の存在を覚えた。
この世の呪いを一身に受けた様な容姿、腕も片方無い、誰からも愛されない、誰も彼の存在を知らない、血液検査により人間であること、異端審問官一族であることが判明した後屋敷に連れてこられるが、彼が先ず最初にしたのは近くにあったバケツの中身を床にぶちまけ、それを被って皮を剥がれたトカゲの様な顔を隠すことだった。これには知性があった、隠すという事は恐らく産まれてこの方ダクトの中を這いずり回るしか知らない生き物ではあったが、彼もまた人間を喪失した存在では無かったのだ。以来彼は異端審問官の一族として扱われ、訓練を経た後に副当主補佐となる。
普段こそおどけた態度を崩さないが、彼の一挙手一投足には無意識の狂気に溢れている、濃い液体に薄い液体を混ぜれば中濃の液体が出来上がる、なら狂気同士を混ぜ合わせればどうだろうか。彼の狂気を一族は見事に飲み込んで見せたが、どちらにしても彼の存在が消える訳では無い、生きる事を否定されてまで手に入れた存在を。彼の行う拷問にもそれが現れ、苦痛を与える人間は揃って廃人にしてしまうという点では彼は拷問官というよりは処刑人に近い、相手の心を砕く処刑人。主な仕事は利用価値の無くなった者を立派な兵士として洗脳する仕事。廃人化とは何も白痴になる事だけではない。
人間ってのは、見れば地獄を見るというのなら、見ない方が良いとは誰も思えないのか?

備考:
・彼が産まれた時らしき記述は記録に残っているが、定かではない
・体がとても柔らかく、何処にでも入れる

兄姉2弟妹2:空は鷹だけが飛ぶ場所じゃない [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・技術開発部
・情報管理部

種族:人間

外見の差異:
・両性
・頭に花が咲いていない(アホ毛ならある
・肘や膝の角は小さめ
・人間耳

詳細:奇妙な外見をした双子の片割れ、誰にも知られていない技術開発長
一目見た姿はただの子供だが、二目目でその姿の異常に気が付くだろう、全身から突き出た骨とも角とも付かない異物、部分的にカラカラに乾いて鱗の様になった皮膚。奇形というのは「何処かがおかしい」という定義以外、完全な統一性という物は勿論存在しない、産まれてきた赤ちゃんは体中に穴が開いていて、そこから体の外へ出てはいけないものが出てきていた。「何処かがおかしい」彼が可笑しかったのはその心や穴だらけの姿より、体中から臓器が飛び出し心臓すら零れ出た体で生き延びた事だろうか。何故だろう、誰も解らない、産まれた時から細胞が猛烈に修復をはじめ、穴の空いた脳の部分を補い、穴をカルシウムの塊が突き出て塞ぎ、彼は生き延びた。以来、角だらけの体のまま生き続けている。
しかし、片割れと違って脳を完全に修復できなかったらしく、成長に何か異常があったのか彼の成長はほんの幼少期のまま止まり、正確な実年齢は不明だが大人に近い年齢である筈の今でも子供のままである。子供でも容赦無く働かなければならないのが異端審問官、彼もまたその内の例外ではなかったが、彼は別に脳をやられてしまってはいるが言語を上手く操れないのは声帯の圧迫の所為であって、彼自身の精神に異常を残す事は何一つとして起こってはいない。あっという間に双子で揃って技術開発部門のトップに踊り出て、その存在は誰もが無視出来なくなった。
片割れとは違って彼の才能はあるにはあるが天才という訳では無いが、少なくとも非凡な物では無く、無二の肉親である片割れの思考や発想を理解出来るのもまた彼だけであり、彼もまたその片鱗を持っているのだ。片割れは生命力が強いが者への執着という物が無く、悪意を察知するのが下手だ、ならそれを自分がカバーする事で欠けた部分を補い合おう。我等は元は一人、お前は私、私はお前、二人揃って一人前。その一種の自己愛にも近い一念によって、彼は技術開発長という立場に上り詰めるが、何分あまり喋らない(というより喋れない)為、影が薄く、彼が技術開発長というのを知らない人間の方が多いという有り様。しかし、彼は片割れをカバー出来る権力が欲しかっただけなので、そんなこと大した問題では無い。
基本的に控えめで、無邪気に見えて気難し屋な性格から誤解されがちだが、物事を察する(カバーする)という行為が飛びぬけて得意であって、彼に好意を持っているなら必ず気にかけられないという事は無い。あれば、の話だが。情報管理部での働きぶりもまた片割れと正反対な物で、しかし、その所解析も出来るのだから、実は自分を正反対に見せているのは片割れを立ててのことかと思われる。本人は別に目立たなくて良いのだ、目立って手に入るのは無駄な金と奇異の視線だけ、目立たずに、ひっそりと、裏から全ての物を変えてやればいい。世の中見えてない部分の方が広いのだから。
私は貴方の影でいい、鱗と角の陰

備考:
・アホ毛は毎朝片割れが作ってくれているものらしい
・地味な所でどちらの職務も成果は上場
・というより、一芸タイプの片割れより、多方面に器用なタイプである
・技術開発長という立場は未だに持って居るが、殆ど幽霊



所属:異端審問官
・技術開発部
・情報管理部

種族:人間

外見の差異:
・両性
・特に無し
・人間耳

詳細:奇妙な外見をした双子の片割れ、性格は奇特
一を捨てた人間はそれを代価に他を一を多く得る、此の世の常はそうとはいかないが彼は少なくともそうだったのだろう、喋る事もままならない虚ろな瞳は鉄片を組み立てる事だけには秀でていた。正に白痴の賢者。天才とは恐ろしい、凡人が100で出来上がる物をちょっとした片手間として50で済ませ、さらにはその50で誰もが25の労力でそれを成しえてしまう技術を作ってしまうのだから。彼は正にそうだった、周りがあくせく必死になっている所を横からフラフラやってきて、一目見ただけで全てをコピーして更にやりやすく改造してしまう。技術泥棒、周りからは当然疎まれてもヘラヘラしているだけ。
天才の片手間で作られた多くの技術は一般の医療現場や工場で使用可能な、所謂「良心的な技術」だった為、彼自身の名前は無いが存在は無意識の内に知れ渡っており、実はかなり控えめ且つオブラートに三十枚は包んだ記述だが、教科書に載っている。技術は蔵の中で埃を被せる物ではない、と本人は「どんな物も作ったらとりあえず世の中に出してみればいい」そう、ポジティブに考えているのだが、ほっといても誰かがそれをクラから出そうとする気配も無い、しょうがない自分かやってあげましょう。という風に、実は技術泥棒の動機は良心と親切心からくるもので、だからこそ罵られてもヘラヘラしているられるのだ。
奇形というのは「何処かがおかしい」という定義以外、完全な統一性という物は勿論存在しない、産まれてきた赤ちゃんは体中に穴が開いていて、そこから体の外へ出てはいけないものが出てきていた。「何処かがおかしい」彼が可笑しかったのはその心や穴だらけの姿より、体中から臓器が飛び出し心臓すら零れ出た体で生き延びた事だろうか。何故だろう、誰も解らない、産まれた時から細胞が猛烈に修復をはじめ、穴の空いた脳の部分を補い、穴を穴のまま片割れとは違い皮と肉で塞ぎ、彼は生き延びた。以来、穴の空いた体のまま生き続けている。
他者への観察感は薄く、他人と自分は違って当然、という観点から観察や情報収集には向かないが、瞬間的な情報解析と整理に優れる。情報管理部では主に解析の仕事を一手に引き受け、その精度と完全な統率と整理が出来る上での解析は正に神業。しかし、他人の細かな感情の変化を察するという行為が苦手な為、命令外の仕事を期待するのは無理。必要な事があるのだとするのなら、逐一口で言わなければならない、だがそう無駄ではないだろう、言葉を出し惜しみしても酸素の節約程度にしかならないのだから。自分の死にそうな状態なら自力の判断を出来る当たり、生命力は強い。しぶとい
人間の生き延びる範疇を越えて生き延びた、という点では、彼は最早人間を超越しているのかもしれない。

備考:
・特技は髪弄り、何時も奇抜な髪型にしているのは趣味
・全く似ていない双子の片割れとは兄弟愛は元より、同士愛の様な物を抱く
・抜群の生命力を誇り、人間の範疇で、とはいえ怪我の回復が早い
・作った物を自分で験してみる、というマゾな事も
・横取り専門だが、改造をして使いやすくした技術には誇りを持っており、案外科学者としては筋が通っている
タグ:影双子

羅刹娑の頤:地獄極楽炎 [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・中距離戦闘要員
・研究機関所属

種族:人間

外見の差異:
・両性
・人間耳、先が歪んでいる
・尻尾無し

詳細:何だか人間らしくない容姿でも人間、遺伝子単位で変化した人間
通常、奇形というものは染色体や母体に何等かの異常があった場合に発生する一過性の物であり、一世代にのみ現れる物である為、その親がアルビノであったり、手足が欠けていたり逆に多くとも産まれる子供にそれが影響となる事は、ほぼ無いに等しい。が、此処に例外というものが勿論存在し、一種の先祖がえりによって発生した多毛症というのは稀に遺伝性があり、体毛の色もあっかてか人の形をしてはいるが人間と思えない容姿をした彼もまた、一族内のその多毛症の一派に産まれてきた立派な人間である。
異端審問官の濃い血族には何らかの異常を持って産まれてくる子が多く、それは目に見える物であったり、目に見えないものであったり、しかし形になって表れる人間は例外無く一族とは認められず『悪魔の子』として無情な処罰を受け、その大概が何処か人も立ち入らない暗い地下室に永遠に幽閉された後、両親の顔も自分の存在も解らないまま獄死するのが一族の常だったが、彼等の一族は一族の始祖の代に『英雄』と称される人種を生み出した家系だった為、不当な迫害を受け続けながらも今日まで彼に血を託す事が許された。
しかし、それを目障りに思う人間はあまりにも沢山居た。氷よりも凍てつく人々の目と炎の様に燃え盛る悪意は異形の一波を認めようとはせず、彼らは数を徐々に減らし、誇り高き血統は一人、また一人と歴史の闇に全て飲み込まれて行った。彼が産まれた時両親は既に亡く、一族の有り様さえも滅び去り彼もまた辛い宿命を生まれながらに背負っていた事を自覚していたが、彼は自分の出自や血を憎むような事は一度たりとも無かった、自らの中に流れる物はただの血液ではない、我々が何者にも屈服することはなかったという誉れ高き人間の誇りだ。
一度戦いとなれば的確に相手の急所のみを狙った攻撃によって、相手は自分が攻撃を受けている事を自覚する前に即死する、目の前の人間が死んで初めて攻撃を自覚した所でその頃には既に弾丸がそれの頭を貫く。彼は対人間に優れており、彼が任務についた場合は敵組織にその場にいた人間から親族に至るまで生き残りは居ない、血統こそが誇りであり過去であるのだとしたら、その中の一人でも生き残れば必ず復讐を誓う人間が生まれる。研究機関に在籍はしているものの、此方は殆ど幽霊状態に近く特に功績は無いが、貴重な死体や『それ以外』を持ってくる人間なので誰も邪険に出来ない。
我が身に流れる血、父と母が交え自分に託した血、迫害を受けながらも自らまで未来を切り開いた祖先の血統。

備考:
・体毛が物凄いスピードで伸びるので毎日刈らないといけない
・全身にシャンプー、リンス、トリートメント
・五感に優れる
タグ:もふもふ

無誇示の頤+α:始まったばかりの出来かけの部分ってのは何時もぶさいくにみえる [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・伝令
・屋敷内管理

種族:人間

外見の差異:
・両性
・羽、尻尾無し
・人間耳

詳細:将来の夢は正義の味方、歪み爛れた英雄の末裔
見た目はただの子供に過ぎないが抜群の洞察力による観察眼を持ち、外部伝令役を仰せ付かっているだけあって、外部の情報にも精通している。査定として屋敷に招かれる国家ハンターは極僅かで、僅かを除いたその他一般は指定の別所での査定、もしくは紙媒体での物となるのだが、別所査定での遭遇率が一位に続いて高いであろう=外部の人間に表立って『異端審問官』という立場で現れる。異端審問の場にもよく現れ、どちらの場でも対象者を観察し、その観察結果を逐一報告するのが役目。
何かとマメな性格をしているので報告は余計なまでに多く、それでいて事細かであり、子供というだけあって容赦が無い。此方からの用件を代弁する役割としても、その明け透け無さでオブラートに包むということがなく、どんな情報も精密且つ真実しか喋らないので、正に伝令としてはうってつけという訳ではある。その観察眼は一度研究組織に引き抜きをかけられたことがあるが、本人曰く「自分は正義の味方だからそんなことはしない」という事で、飛び級で上等観察員になれる筈の椅子を力の限り蹴り飛ばす。
屋敷内管理時は主に清掃や洗濯等、個人的趣味からメイド服を着ているが、継承枠を辞退した訳では無く彼女もまた立派な異端審問官な為、本来は別に着なくて良い。屋敷はとても広大というだけあって子供の体力で掃除は大変なので、基本的には掃除は一日に決まった区画をして兄弟に任せ、彼女の主な仕事は洗濯なのだがこの屋敷内で最も得意になるべき血の染みを抜くのが得意で、命令外の気配りも此方は出来るので成果は上々。他兄弟がやった所と彼女がやった所では、あからさまに床の輝きが違う。
異端審問官とは本来は人を虐げる物とされる異種を駆逐する者であって、彼等の立場とは多かれ少なかれ正義であったのだと信じ、彼女もまた正義の味方を目指して日々の努力を重ねている。何時の頃からか異端審問官までが堕落し、意味のない虐殺と悪意に満ちた物となってからあまりに長く久しいが、彼女の中にはまだ、過去に存在していた歪みや爛れはあっても自らの正義と真実、ひいては此の世の平和のために命を懸けた戦士の魂が残っているのだろう。彼女の覚悟は彼女が思う以上に重く、そして崇高だ。
例え間違っていようとも彼らには理想があった、見知らぬ数千を踏みつけても手に入れたかった、大切な何かを守り自分が自分のままに生きられる為の平和を。

備考:
・個人的に外に出て正義の味方をやっていたりするらしい
・メイド服はサイズが無かったので特注製
・胸に一向に膨らむ気配がない事を気にしている
・兄の言葉を完全に理解出来る数少ない一人




所属:異端審問官
・情報管理
・兵器調整

種族:人間

外見の差異:
・両性
・人間耳
・羽、尻尾無し

・人間下半身だが、膝から下が真っ直ぐに固まってしまっている

詳細:英雄の兄、猫になりたくてもなれないことを知っていた人間
子供らしい性格をした妹から輪を掛けて子供っぽい、というよりも最早白痴の域までいってしまった感があり、仕事以外は妹の後にくっついて回るか、毎日花に集る蝶にからかわれて過ごしている。大切な何かが欠陥してはいるが危機管理能力はあり、本能的な格闘センスは群を抜くが、惜しむらくば彼の足がそのままでは産まれた時からまともな役割を果たすことがない事だろうか。唯一直接の肉親だけあって妹に良く懐いている為、まるで幼子の様に後をついて周り、食事の時も用を足す時も四六時中付いて回る。
何処の記録にも詳細が全く無く、彼のプロフィールは不明点が多すぎるが、少なくとも成人間近だがその人生の大半、およそ7/8、まるで獣の様な形のまま固まり稼動しない脚を「自分達の第一子に相応しくない」と、両親に疎まれて地下に幽閉され『いなかったことに』されていた為、見ての通りに少々気が触れていて精神は不安定。実の妹までその存在をつい数年前まで知らなかった程で、長い暗闇での監禁生活は彼を病ませてしまったのだと思われるが、時折ふっ、と正気の片鱗の様な物を見せるときがある為、治療の余地が無いという訳では無さそうである。もしくは、彼は幼いまま時間が止まってしまったのであって、狂っているのではなく成長していないだけ、という見解もある。
彼がこの屋敷に住む様になってから、自分のやって覚えのない書類がきちんと「自分が当初そうしようと思ったまま」整理されていたり、伝書の類の印刷がきちんと済んでいたり、兵器の類が何もしていないのに常に完璧な整備を受けていたり……当初は屋敷内の誰かがやったのだと思われ、気に止める事が大分遅れてしまったが、彼は気が触れているにもかかわらず妹に付いてまわる事によって、自分のすべき事を全て自力で見つけ出してみせた、此処まで行けば最早正気といって違いないが、職務を遂行している時の様子は普段の彼そのものであり、実は彼は狂ったふりをしているだけなのかもしれない。
世の中は狂った方がラクだ、狂って『断る』と突きつけなければならない、全ては常に自分に『消えよ』と命ずるのだから。

備考:
・妹の事が大好きらしい
・実は記憶力が恐ろしく冴えている
・稼動しない足には義肢を付けて歩けるようにしている
タグ:むこと

0014:透明な箱、透明な鍵 [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・技術開発部
・研究機関所属

種族:人間

外見の差異:
・両性
・透明ではないが、異様に肌が白い(背景に浮くレベル)
・人間耳、尻尾無し
・足首から下が無いので、義足を装着

詳細:他人に対しては無関心且つ臆病者という、悪意の無差別爆撃状態な子供研究者
産まれた時から奇形によって足首から下が無く、歩行を行うためには義足が必須だったものの通常の義足はただ平べったいだけの重りとしか感じられなかった為、何かと難癖を付けては義足の装着を拒んでいたが、異端審問官は一部の例外を除いてはほぼ絶対に働かなければならない、だからといって他人の書類整理の手伝いだけやっているのは地味で嫌、理想の義肢は何時まで経っても手に入らないし、我侭放題の末に彼が考え付いた最高の策とは自分で自分の使い易い義肢を作ることだった。彼もまた発想が吹っ飛んだ一族の子である。
他人のために何かをするのは損得を考えてしまうが、全てが自分自身のためにになるというのだったら話は別、その上開発費用は下々の人間がへーこら貢いでくれちゃって、作った技術を売れば自分の立場も鰻登り、ゆくゆくは自分が技術開長になれちゃうかも、これには「努力は卑しき民がするもの」と聞かなかった彼も飛びついた。自らを「今世紀最強の雅なお子様」と名乗る割、いやらしいガキである。だがそれでも悔しい事に才能は本物、ちょっと口では言えない臨床実験を経て完成した義肢は完成、彼は見事に理想の義足と技術開発部の椅子を手に入れる事は成功。
しかし、その技術は軽く半世紀は進んだ技術としか言い様無く、これをそのまま世間に出したら世界中大混乱になるということで表ではお蔵入りに、こうして世間様でウハウハ☆作戦は失敗に終わった。その後も自分に絡む努力からポロポロ優秀な技術を開発しているのだが、何分似た様な理由でお蔵入りになる事が多く、ある意味そういった不幸の星に生まれてしまっているとしか思えない。彼の開発した技術を別の一族がこっそり引っ張り出してきて、それにちょちょいと細工をしただけで名声を獲得している辺り、その不憫さに拍車が掛かっているといえよう。
薄幸の天才らしくやたらと偉そうで、どうして自分の言う事が理解出来ないんだ!タイプなので、なれない人間からは疎まれて当然、寧ろ犠牲を物ともしない上、自分と他人との間に圧倒的優劣を付ける性格、誰にも哀れまれなくて当然。基本的に自分が作った技術には手を加えない、手を加えられる事を拒む、職人気質かもしれない。だが単体での人間に興味は無い、あくまで自分を中心にその他の下々の者がいる、という世界観を展開しており、こういった手合いに多い無駄な物欲も特には無い。
必要な物は我侭を言ってでも手に入れるが、必要じゃないなら重い。いらない。当然のことである。

備考:
・「何時まで経っても」とは、一週間。かなりせっかち。
・おぼろげに技術開発長になりたいが、具体的に野心というより、何かをする気でもない
・開発物は大体実用性重視、長持ちするが、外観とか気にしていないので外観は期待不可能
・作ってやった義足に勝手に仕込みをする家族の一人がどうしても気に食わない
・変な語尾は罰ゲームでやらされている。一年と半年前から。

モンスター四人組:愛だよ、愛 [頤]

本設定コチラ


『忘我の頤』

所属:異端審問官
・偵察部隊指揮官
・書記

種族:人間

外見の差異:
・両性
・羽無し、人間耳

詳細:指揮官という立場でありながら偵察部隊で最も立場があるという訳では無い妙な立場、分相応を弁える
妄想、幻想、想像、そういった物は心根の純粋な子供によく姿を現すもので、姿を現した幻想達と子供達は仲が良い、それはどんな生まれを持つ子供であろうとも変わらが、彼もまた幻想を深く愛する子供の一人だった。物心付く前から両親の顔は見た事が無く、多額の養育費と欲しい物はなんでも与えらた辺り、一応その存在は確認出来ていたが、彼は自分の血縁者というのが自分に興味を持ってなんとなくやってきた参謀長位しか無く、柔らかいが温もりの無いベッドで毎夜毎夜、英雄という名の殺人鬼や悪魔の話ばかり乳母聞かされて育つ。
孤独な子供が幻想を夢見るのは必然だった、彼は何時しか自分の心の中にだけ存在する物と会話を始め、それは最初はちょっとした物音に対してだったり、蝋燭の影がゆらいだのを見てだったり、それ全てに対して自分の家族であるかの様に話し掛けていった。自分に興味のある人間はこの屋敷には誰も居ない、子供らしい奇行として誰もがその事を気にしようとも思わなかった。だが、彼がそういった気の所為に挨拶をし、鏡の自分と会話をする様になってから、屋敷内で不可解な現象が起こるようなる。ひとりでに動き出す人形、勝手に音を鳴らす楽器、人間の物とは思えない湿った足音。
一人、また一人とそれに怯えた召使達は屋敷を去り、遂にまだ自分が赤子の頃から自分に話を聞かせていた乳母が屋敷を出て行って、彼は独りぼっちとなってしまった。両親は多忙、というよりは子供などに興味は無く、金や物を送りはしたが離れの使用人が何人止めたかなんて気にも止めず、彼の周りにある物は人間ではなく沢山の物だけになった。食料を調理して食べる方法は知らない、孤独を紛らわせる方法をしらない、高すぎる位置にあるノブは背伸びしても届かず、外へ出て行くことすら出来ない。広すぎる牢獄は閉じ込められた子供は、そのままたった一人で目を瞑る、何も怖い事は無い、と。
それから二年後、古い一族は絶え果て末裔のみが一族を名乗っていた頃、最早空家となった筈の屋敷に未だに人間が住んでいるという話を聞きつけ、どうせ不届きな浮浪者が住み着いたか、と使者を寄越した所……何の力も無い筈の子供は生きていた、それも毎日豪華な食事を摂り、上等な衣服に身を包んで。ただし、その心はまるで長く長く生きてもう直ぐ生涯を終えようとする老人の様であり、屋敷に連れ帰って事情を聞いた所で閉じ込められていた二年間の空白、彼は彼の『家族』と共に暮らしていたのだと、そう言う。彼は広すぎる牢獄の中で80年間の夢を見ていたのだ。
屋敷にやって来てから『彼の家族』が彼を迎えに来る事は無かったが、彼は優れた情報集積能力を持ち、立場上は偵察部隊指揮官という最高位の地位を手に入れたが、実務は完全に新しい家族の一人に丸投げして権力もくれてやってしまった。ただ静かに暮らせればいい、自分と、自分の家族と、自分と仲の良い一握りの人間と、ただ、静かに。

備考:
・どうやって生存していたかは不明
・指揮官としての実権全てを明渡してしまった為、彼自身は指揮官、という名のヒラに過ぎない
・彼が感情の昂ぶりを覚えると不可解な現象が起こる



『酔生夢死の頤』

所属:異端審問官
・囮

種族:人間

外見の差異:
・両性
・目、耳は人間仕様
・羽無し

・火傷の範囲が狭い、腹を焼かれる程度

詳細:狡猾で怠け者な駄目人間、強欲、アル中スレスレに見えて案外そうでもなく、自分を廃人に演出する程度にまともでもない
子供という立場というのはかくも面倒臭いもので、親が偉ければ偉いほど自分も偉くなれる代わりに、親の勝手で自分の将来の髪型まで決められてしまうのだから面倒臭い。彼女は小さな頃からそう思っていた、何もかもを自由に出来る自由よりも、自分が将来住んでいた屋敷の大部分の人間と同じ様な意味も無い南米国と共産主義者の悪口ばかり吐くだけの人間となる事が、自分の今の自由の楽しさから比べるとあまりにも無意味に思えて仕方が無く、また嘆かわしくて仕方が無いのだ。だからといって何か出来る訳でも無し、自分は子供、一族内では子供が大人を殺すだなんて日常茶飯事だったが、彼女には関係無い事。
そんなある日、彼女が気に入っていた服を詰めた赤いクローゼット、それが一夜にして青く無機的な物に変わり、中を開けてもお気に入りだったピンクや黄色のスカート達は青く飾り気の無い、味気無い青になっていた。昨日まで彼女を「お嬢様」と呼んでいた使用人達も「お坊ちゃま」と自分を呼ぶ。昨日までリードされる側だったダンスレッスンもリードする側に、何があった、聞いた話では父親が不能になったとか。『彼女』はたった一晩で『彼』になるべく親の勝手で育て方を変えられた。これには流石に彼女も呆れたが、何時の間にか慣れて、何時の間にか彼女は彼になっていた。
数年が経過して自分の性別にもすっかり慣れ、人殺しにも慣れた、というより楽しみ方を解った頃、彼はちょっとした凡ミスから敵の攻撃を受けてしまう。マスクを被った男が自分にぶち撒いたものは酸だった、素人が考えそうなカッコだけの大振りで面倒な攻撃、相手をぶち殺したまではよかったが酸の噴射が止まらない、それに気が付く事が出来なかった彼は腹に酸を浴びせ掛けられ、死にはしないが地獄の苦しみと一生消えない傷痕を負う事になってしまった。傷は治る、傷痕なんてものを気にする感傷なんて持っては居ない、だが、自分の命が危険に曝される事のなんと面倒な事か、死にたくは無い、そこまで自由にさせてたまるものか。
以来彼は凡人以下の廃人として、日がな毎日酒をかっくらい遊び惚け金を食いつぶし、何時の間にか彼を縛る全ての物は彼から自然と遠ざかっていた。なんだ、なんと簡単な事か、自由は自由であれば得る事が出来るものなのか、自分はもう自分の生を一歩も譲りはしない、全て自分で決めて自分として全てを選び、生きて、生きて、生きまくって、生き抜いて見せようじゃないか。それから戦う理由なんて作ればいい、自分で決めた理由なら、どれだけ苦しかろうが道程死んでしまおうが最後の最後まで貫き通す事が出来る筈。彼はそう誓って、自分の腹の傷を撫でる。
その後、現在の彼が自分の生きたい生き様として職務をこなし、家族と一つ屋根の下で暮らしているのか、それらの答えはきっと彼だけが知っている。

備考:
・囮役を買って出たのは逃げながらの戦闘が得意な為、相手は追う分だけ体力を消耗するので、逃げる側の方が有利
・爆発物の扱いが上手く、主に中距離・設置として使用
・両性ながらベースの人格は女、その上から男、ややこしい



『破裂の頤』

所属:異端審問官
・前線部隊部隊長
・食料品管理

種族:人間

外見の差異:
・両性
・腕の数は一対
・耳は人間耳

詳細:一族きっての伊達男、面倒見が良く慕われるリーダー
出生はとある小さく濃すぎる血によってまともな子供が産まれる事が無くなり、それどころか子供すら産まれなくなって滅びかけた一派、全権を任されていた参謀長と実の母との禁断の恋の末に産まれた彼は、まるで父親を生き写したかのような奔放さと横暴さで傲慢に我を通して育つ。最早血の絶えかけた、とはいえそれだけ血統の濃い一派だけあって、純血主義の一族の中では権限は相当な物、他に兄弟はいない、子供すらいない、恐らくはその血を継ぐ者として、彼は何だって許されていた。彼も許された立場を心から謳歌していた。
そこまで何もかもが許された環境の中で、破壊衝動の権化の様な精神を持っていた彼が満身のあまり道を踏み外さず済んだのは、偏に彼の父親と母親が彼の事を愛し、愛しているからこそ「叱る」という事が出来ていたからだろう。彼もまた自分の両親の事は慕っていた、母親が誰だとかそれが罪だとかは全く気にする気にもなれない、何せ自分はもう産まれている。お袋が誰だろうが、親父が何をして周りに怒られてるのか、それでも自分は産まれながらに自由なのだから。まだ本当に幼かった頃、彼は愛し合い連れ添う自分の父や母と同じ様な大人になるのも悪くは無い、そう思って暮らした。
生粋の殺人者は最初の訓練で見事に人殺しになって見せ、濃い血を疎ましく思う分家や純粋に彼に恐怖する大人達に、彼はにやりといやらしく笑ってこう言った。「お袋のハラん中に居た時にぶっ殺しとくべきだったな」と。悪魔の子供は瞬く間に人の血を吸い、淫魔の生き血を啜り、他の追随を許さない暗殺者となり、異端審問官側の陣営に付く人間さえも裏切りを演じれば容赦無く、有象無象の区別無く消し去る様子は辺り全ての人間に冗談の端にすら上がる事の無い恐怖を与え、悪魔の子が小さく窮屈な子供の皮を引き裂き立派な悪魔に羽化した事、それを告げている様だった。彼に付いた召使が先ず最初に慣れなければならない大切な仕事、それは血の染みを落とす事。
殺人衝動にこそ我が身を預ける狂ったサイコキラー、たしかに彼は正に悪魔その物、ただそれでも彼が慕われるのは親から受け継いだ物、例え一族中から疎まれようとも愛を注いでくれた両親の愛、無償の親の愛を知っている彼は自分の懐に居る誰もに自分の持った愛を分け与えた。道を踏み外しそうになった相手をひょい、と昔自分が父にされた様に元の道に戻してやる事も出来た。終わらない過去に囚われて嘆くだけの子供を、昔自分が母にされた様に抱き締めてやることが出来た。彼は本当に悪魔と呼ぶに相応しく、我侭で、残酷で、身勝手で、傲慢で、飽きっぽく、それでも愛に溢れていたからタチが悪い、そんなに愛されては誰も彼を嫌えないのだから。親の心を持った悪魔。
赤い血、青い血、混ざり合って紫。死は平等、彼の愛もまた平等。

備考:
・両親のその後は不明
・外にも彼を慕う沢山の子分がいる



『極楽郷の頤』

所属:異端審問官
・医療部

種族:人間

外見の差異:
・両性
・人間目、人間耳
・羽無し

詳細:バカ
話せば解る、彼の命を預かって育てる役目を仰せ付かった乳母はそれを心から信じていた、どんな世代、人種、生まれの違いも英知という名の言葉の前では障害はあれども必ず最後は理解しあえて、全ては分かり合えるのだと。実に道徳的な志、しかし、そんな彼女は現在右翼主義団体の一員としてデモに加わり右手小指を切断、刑務所に居る。確かに分かり合うことが出来るかもしれない、互いの価値観を理解しあえば、ただしバカ、お前は駄目だ。何が間違ったのか別に何か特出して間違った育て方はしていない、しかし、彼はバカに育った。9代前まで遡れる左翼主義者を数年で右翼主義に変えられる、頭が悪いってもんじゃねぇ、バカの極みだった。
最早こうなっては誰も手をつけることが出来ず、どれだけ教育を施そうとも、教育方針を詰め込みにしようがゆとりにしようが無駄な努力でしかない。あまりの事に彼の両親は彼を居なかった事にし屋敷に閉じ込め、周りの使用人もこれ以上狂わされてたまるか、と彼を無視するようなり、こんな状態で生きていれば常人なら孤独に狂っても可笑しくないが、その上で彼はバカだったので大した問題ではなかった。人間が遊んでくれないなら別の物で遊べばいいじゃないの、父親の仕事部屋に忍び込んでは得体の知れない液体を好き勝手に弄り、思いつくままに効果も知らず作った薬の一つは水虫に良く効く。父親は一躍作った覚えの無い薬で時の人となった。
惨劇の後、直ぐに解った事だが、彼は大馬鹿ではあったがけっして全ての面に関して哀れな脳をしているのではなく、薬学に関しての知識は実に目覚しい物だったのだ。まあ、常人には理解出来ないのだが。それもその筈、彼は薬品や成分をほぼ感覚だけで探り当て、それぞれに自分勝手な名前を付けて呼び、完全な目分量で作っていた為、まさか子供がそんな事出来る訳無いという以前に、誰も彼の作る薬が如何して何がどうなった物なのかすら理解出来ない有り様だったのだから。更にはある程度人間の言葉に直せた部分も何をどうしたらそんな発想が出来るのか解らない、突拍子も無く、その上普通ならもっと惜しんで使うべき材料をまるで湯水の如く使う有り様。それはだれも作れないわ。
それでもやっぱりバカはバカで、何年か経ってある程度バカが治ったかと思ったら寧ろ悪化している始末、一番の問題は人の感情を察せない事。医療部の薬学部門に在籍し、その働きぶりから大いに評価されているというのに、あまりにもバカすぎて回りに誰が作った物なのかを公表する事すら出来ない。故に彼の存在だけを知っている人間は割りと多く、話題に出せば「ああ」と一般人も知っているレベルだが、本当に面と向って彼と会った人間はほぼいない。研究結果の通達も伝令任せなので、研究組織の幹部ですら彼を知らない。薬学以外の事を全て切り捨てたから其方で天才をやっているのか、流石に自分勝手な神様も哀れに思ったという事なのだろう。
馬鹿天才

備考:
・肌の色は白塗り
・2+3がどうして45になるんだ
・PCは両手の人差し指で

貫の頤:成功した奴が大将! [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・万能戦闘要員
・伝令

種族:人間

外見の差異:
・両性
・人間耳
・全身の透過部分は皮膚が薄く血管が浮き出ている
・頭の腕、目、橙色円柱は無し

詳細:色々な物を超越したバカ、頭は良いのに賢くない、バカ、バカ
ある小雨が降りしきる日に彼は生を受け、産まれた直後に最初の産声を二声だけ上げた後ぴたり泣き止み、その赤子の目はぐるり、と周りを探り、値踏みし、観察するように動いた。ただ闇雲に母の影を追うだけではない目付き、それからもまだ首も座りきらないうちから言葉を喋り始め、一年経つ頃にし既に三歳児程度の運動能力を持ち、子供らしからぬ記憶力によって大人達の隙を含む知識を全て喰らいつくし、その恐ろしいまでの素質から『神童』を呼ばれ次代の当主としようと考えた一族の一派に祭り上げられ、異端審問官本家を統べる王者として育てられた…………が。
ところがぎっちょんちょん、そうは問屋が下ろさない、子は親の思い通りにかくもならないもので、確かに知識や運動能力は他の追随を見せない伸びを持ち、最早凡人が1000年努力しようが埋めようが無い程の非凡な才能を見せた、が、バカだった。鬼神の如き戦闘能力は子供といえど何の躊躇い無く柔らかな首を掻き切り、目的の為なら赤子さえ殺し、相手一派を皆殺しにする様な氷の精神を持っていた、が、バカだった。知識欲に関しての異常なまでの貪欲さは「草魚」と悪食の魚の名で呼ばれ、こぼれ落ちる雨粒の数と落下速度を瞬時に割り出す等の離れ業をかるくやってのけた、が、バカだったのだ。何度でも言う、馬鹿だったんだ。
それでも頑張ってバカを信じてた一派の人達が「拙者は超爆熱空前絶後才色兼備白狼忍者大帝様になるから当主になんてならんでござる!」の空気を読まない大バカ一言から心臓発作を起こしたり、胃に穴を開けてしまったり、首を括ってしまってから数年後、古い一族が滅び去った後もバカの生命力で生き延びていた彼は、例えバカでも能力こそは本物だったので実動隊の一員として働く事になり、バカ故の職務への忠実さ、一度請け負った依頼を私情で反する事無く遂行するというバカが為の精神の図太さで伝令役も受け持ち、今日もバカらしく毎日飛び回っている。仕事の結果が優秀なのが生意気、バカなのに。
此の世の影となり生きる自分達の宿命を感じ、若き異端審問官は東洋の神秘『忍者』へと転生、此の世を悪の魔の手から救うべく孤独な戦いを開始する! というのが脳内設定、別に悪の組織とかは無い、寧ろ立場は違えどやってる事は明らかにこっちの方が悪の組織。本人も何と無く悪い事をしているなー、と思うときはあるが気にする気になれない、あくまでバカですから。時々、変な薬もキメていないのに脳内から出てくる妖精(他の人には見えない)を愛でていたり、そろそろ人間として末期になってきているが、今日も彼は元気です。バカだから。
問題です、私は彼の項目を書く為に何回バカという単語を言ったでしょうか。多分、三ヶ月はバカって言った。バカの為に。

備考:
・現在の服装はジャパニースアニメの知識かららしい
・部屋にはリ○ちゃん人形が山の様にあり、手作りの服を作っては着せている
・他にも可愛い子供の服を作っては着せたがる
・自分は正義の味方なので、子供の前に姿を時々は見せてヒーローをアピールしなければならないと謎の使命感に燃え、時々わざと人前に出てくる
・結果→変質者に注意!
タグ:忍者

環の頤:見えないものに怯える夜 [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・実動隊近距離戦闘指揮官
・兵器管理

種族:人間

外見の差異:
・両性
・眼は人間目
・左耳は欠けたまま

詳細:特異体質を生かした結果が縫い後だらけの先生
継ぎ接ぎの姿は見る人間に異質だが内面的には少々臆病者ではあるが有能であり、主な職務としている兵器管理では使用した弾薬の計算や、破損した武具・爆発物の廃棄等、どちらかといえば裏方の裏方を任される事が多いが、それは偏に彼のマメな性格を信用されてである。裏方があったこそ表が引き立つのだと、実は自分から志願して現職に着いているのであって、そのこはある種の美学の様な物が備わっているらしい。
一族内では珍しい保守派で、基本的には平和主義者なので何かと急進派な連中にぶつかる事もあるが、彼が言う事は観察眼に叶ったそれなりに当たっている事しか言っていないので、仮に却下されたとしても全てを取り下げられるという事は先ず無い。それらは経験則や思慮というよりは、本人が本人に対して感じる命の危機を考えて、という意味合いも強く、良くも悪くも臆病だが必要な要員。いわば一族のカナリア、危険が迫ると鳴きだして気が付かない人間に危険を知らせる。
こう見えて教鞭を取らせれば中々の腕前であり、過去要請を受けて未熟なハンター予備軍の訓練をしていた事があり、実績もそれなりにある。この場合の教鞭は戦闘訓練だけではなく、思慮に関する知識面でも使用可能だが、今までに其方側をロクに使いたがった人間は居ない。本人としては危険な前線に立つよりは、こういった室内に引っ込んだ安全な仕事を、且つ、爆発物に巻き込まれる等の危険の無い環境で仕事がしたいので、要請を受ければ喜々として馳せ参ずる。
彼の危険感知体質は、どちらかといえば「我が身を」というよりは「我が身を取り巻く世界」の方を重点に置く為、それにしては我が身を大切にした結果は少なく、生傷も絶えない。傷の数は肌の色の違いの数、手指のぎこちなさ、足先の痺れ。実は見た目よりもかなりの数のハンデを背負っており、だからこそ裏方に回る事が多い。それでも現役に通用する強さだというから、異端審問官の血族は化け物じみている。
本当は誰よりも優しいからこそ、何も変わって欲しくない、自分の敵にしたくない

備考:
・血液や臓器、皮膚が異常に適合し易く拒絶反応が起こらない、という特異体質
・現在では自分の子宮以外は全て他人の物
・それでも体に障害が出るのは、あまりにも負傷しすぎた所為
・此方サイドでも昔は墓標屋をやっていた、その頃の縁で外の人間に顔が利くらしい

欺瞞の頤:晩御飯を作ってくれないならその辺で食べてくるだけ [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・伝令

種族:人間

外見の差異:
・両性
・常に額に鉢巻
・耳が妙にぺったんこ

詳細:飄々として掴み所の無い伝令役、それなりに一般人
他一族とは違いある程度の気安さを持った青年、彼もまた奇妙な一族の一員ではあるのだが、自分から弄られ役を買って出る性格から逆を言えば嫌われる要因が無く、何があってもが好かれもしなければ嫌われもしない。本人はそれを計算ずくでやっており、今は利用価値の無い人間なら敵にするよりは無関心のまま保存した方が良い、という作戦。他人に使われる事には慣れており、腰の低い演技を続ける事も苦ではないので、バレた事は無く何年でも続ける事が出来る。
地の性格もかなりへーこらと腰が低いが、家族同士故の気安さ等から、他人から見た何時もの彼から考えれば微妙な違和感を持たせる物になっている。プライドはあるにはあるが、プライドよりも明日のご飯、家族の安全主義な為、大体の事は飄々とした態度で受け流してしまう。この飄々とした態度は人によっては拒絶感を覚える為、どんな便利な態度もやっぱり相手によって使い分けている。ただ、常に主張は気取られない程度にはっきりしていて、必ず通す。実は我が強い。
色々な意味で足が速く耳聡い為、主に要請された物資の連絡、国家ハンターに対する連絡事項を伝える伝令を勤め上げ、外部伝令役としては一番の働きぶりを見せる。が、基本的には他人に罵られ慣れている為、仕事の質は特には気にせずかなり大味で大雑把な仕事(百持って来い→とりあえず一箱)が多い。手が空いた時は命令外の他の仕事に着手している事もある、主に物資供給。情報整理はやってみたい事はやってみたいが、自分の大雑把な性格をよーく知っているので、自主的にやらない。
実は元々は幽閉生活を余儀なくされた身であった為、開放されて長く経った今でも何かと人恋しくなって過剰なスキンシップをしたり、やけに大きな独り言を言ったりする。監禁・残虐行為にかなりの興奮を覚えるタチではあるが、拷問の手伝いをして途中で気紛れに可哀想になって止める事はある。殆どは逃がすという選択肢より、殺してラクにしてやるという選択肢しか持ち合わせていないので、好意的ではない。所詮は自分の良心の問題。
何かを知っている様な、思わせぶりな仕草も多いが別に何かと重要な事を知っている訳では無く、ただの知ったかぶり。
多面の人格を持つ事すら本人の中では平凡な事、記憶を分けた物だとしても、存在を分けた物だとしても、それが存在しているのかしていないのかも解らなくても、実は全てが一つだったとしても、彼にとっては平凡。

備考:
・包帯の下には見えていない眼がある
・本人が猫可愛がりしているよく似た下の子がいる
・兄弟と同じ病気
・拷問より陵辱派
・曰く、自分は三重人格らしいが、詳しい違いが見受けられない

aaaaa:だって貴方は私じゃないもの [頤]

本設定コチラ


所属:異端審問官
・拷問官

種族:人間

外見の差異:
・尻尾、触覚無し
・耳は人間耳

詳細:拒絶心の強い性同一性障害の拷問官、癇癪持ち
異端審問官という物は実力主義、どれだけ幼くても実力を買われたならば働かなければならない定め、本人もまた幼くして尋問に対する容赦の無さと手段の選ばなさ、相手の痛覚と意識を操る微妙な駆け引きに関する能力を買われただけあって優秀ではあるが、外で肝心とされている精神に異常がある。体と心の性が不一致なことではない、異常を自分の無意識が受け入れるまで絶対に拒絶してしまうという、独特且つ奇妙な精神構造である。
人間はどんな物に対しても最初は違和感を覚えようと慣れてしまうが、彼女にはそれが無い、相手が自分の形になるまで永遠に拒絶し続けるし、その拒絶は肉体にまで及ぶ(同一空間に居るとパニックになる等)為、周りも対処せざる得なくなる。彼女が非常に仕事に優れるのもその為、自分自身が職務をこなし、周囲以上の成果を上げ続ければ相手も自分を外す事が出来なくなる=処置される対象は自分ではなく相手になる。優秀である事は最強の自衛策なのだ。
自分と自分以外、という絶対的な線引きの中で職務をこなしているのだ、自然とやる事は機械的になってくるがその分ミスが少なく、一番のウリは失敗の無さといえる。自分に欠点を作らないのは自分自身に自分自身で疑心を持たない為の事で、曰く、自分を疑ってかかれば神経一筋の感覚が鈍る。自分の職務に誇りを持って居る事には変わりは無く、現在の職は当主によって命じられた物な為、そのまま自分の実力が認められたというステータスのつもり。なんだかんだで努力家。
前線での戦闘でもそれは現れ、他人の返り血で汚されるのを嫌がり主に罠を設置して追い込む様にして戦う事が多いが、実は自分をただの子供(女子)だと思って「少し身構えた状態で」近寄ってきた相手を懐から殺害(即死)するのも得意だったりする。人間を殺すより淫魔を殺す方が良い、返り血を浴びた時に人間の血の方が臭くて汚いから嫌なんだとか。
実は両性具有の異端審問官一族では珍しい、純粋な男子ということもあり、次世代の当主となる権利を最も濃く持ち合わせてはいるが、現在は精神状態によって取り下げられている。

備考:
・手刀を体得している(腕の傷はその修行による物)
・自分の性別に関しては「落ち込む事こそ馬鹿らしい」と、開き直って女らしく振舞っている
・男の子でいる方が有効な時は臨機応変にショタらしく振舞う
・家事は嫌いだが出来ない訳では無い
タグ:悪いヲカマ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。